ばあやが年を取った分、姫の病状は進み、ケンたちはたちは成長したのですね。
そしてケンは過酷な任務を引き受けました。
姫が命を繋ぐためなら文字通り「たとえ火の中水の中」ですね。
ウィー様との結婚が朗報だと自分に言い聞かせる姿が悲しいです。
作者からの返信
ばあや、八年間の塔の生活で、実年齢よりもぐっと年を取ったみたいです。
そして、そうなのです。ケン、成長しました。
主人公の成長の過程が、きちんと書けていればいいなあ、と思います。
>姫が命を繋ぐためなら文字通り「たとえ火の中水の中」
はい。そうなのです! といいますか、私、「文字通り火の中水の中」だということに、今気がつきました……汗
一晩、言い聞かせていました。
悲しいと受け止めてくださり、おそれいります。
ここのエピソード、言い聞かせている表面上の言葉ばかりがいっぱい書いてあるので、彼の本心がきちんと書けているかな、と不安だったのです。
必要な一晩、ですね。
いろんな思いが吹き出して、それを押さえて風にさらして落ち着かせて。
何度も自分に言い聞かせるケンの姿が痛々しい。
そうだよね、この任務はとても過酷だということ、そして条件付きであるということ。それを忘れてはいけない。
けれど、気にしては前に進めない。
イスー、心配していたんですね。戸口でずっと待っていたのかな?
今だって、満面の笑みをケンに向けているよ!
作者からの返信
はい。最初、
命令を受ける→翌朝出発
にするつもりでしたが、今回のような時間が必要だな、と思い、一日増やしました。
>何度も自分に言い聞かせるケンの姿が痛々しい。
おそれいります。
ここ、国語のテストで「今のケンの気持ちにふさわしいものを選びなさい」という問題があったとしたら、選択肢で
「1.命令がうれしくて、わくわくとした気持ち」
とかありそう、と思っていました。
彼の心の奥にある気持ちが、きちんと書けているかな、と不安だったのです。
イスー、心配していたみたいです。
そうなのです。笑顔を向けているのですよ、ケン!
「もしかして、姫は俺のことを」ということをケンが考えたのは、初めてのような気がします。
いままでも、ほんの少し、ほわんとした色みたいな、ほわんとした空気みたいな、そんな感覚を持ったことはあると思うのですが、言葉で「もしかして、姫は俺のことを」と考えたのは初めてなんじゃないかなぁ、と。
その反動みたいに、その後は、ひたすら、「ウィー様」「朗報」「楽しみ」を繰り返すのが、痛々しく思いました。
本当は、「自分が頑張って実を手に入れれば、姫は助かる」ということだけが、ケンにとって嬉しいことで、その他のことは、悲しいことなんですよね。でも、「絶望的だった姫の命が助かる」これはケンにとって、間違いなく何よりも嬉しいことで。
周りに、嫌な心の人がたくさんいるこの世界で、ケンは本当に純粋だと思います。
……イスー、ケンが危険な旅に出ることに対して、なんて言うのかな。彼女もまた、心からケンのことを想っているわけだから、危険な旅はやめてほしいと思うよね……。しかも、治っても、ケンと離れて結婚することになるわけで。
ああ……! ケンにとっては、たったひとつの「嬉しいこと」が他のすべての辛さを打ち消すことができても、イスーにとっては、ひとつも「嬉しいこと」がないのかも……。
あ、あと、ばあやが年を取ったのが、見ていて辛いです。
頭の回転が、ちょっと悪くなってしまった感じがします。体も思うように動かないでしょうし、目も悪くなってしまったかなぁ……。
作者からの返信
はい。たぶん、ここが初めてだと思います。
魔術師にいろいろ言われて、ようやく……というかんじで。
>ほわんとした色みたいな、ほわんとした空気みたいな
そうそう! きっとそんなかんじでした!!
「姫が助かるかも」ということは嬉しいし、元気な姿の姫を見るのは楽しみだけれど、では今の心境が
「命令がうれしくて、わくわくとした気持ち(国語のテストの選択肢風)」
かというと、それは……なかんじかな、と思います。
このあたりの、なんともいえない気持ちをくみとってくださり、おそれいります。(きちんを書けているか不安だったのでした)
ケン、純粋です。昨今の流行のヒーロー像とはぜんぜん違うのですが、こういう人が書きたかったのです。
なんだかんだいってもケンにとっては大きな「嬉しいこと」がありましたが、そうなのです。イスーにとってはどれも嬉しくない!
イスーにとっては
病が治る<<<<<(中略)<<<<ケンの安全
なのだと思いますし。
ばあや、実年齢(作中では書かれていませんが)よりもぐっと年を取ってしまったみたいです。
今まであまり登場していませんでしたが、私も書いていて辛かったです……。