ありきたりな転生モノに非ず。柔らかな愛情が底に輝く

世に溢れる転生モノ。辟易している方も多いでしょう。

しかしこの物語は、確かに主人公は転生して生まれた王子ですが、その要素を振り切って余りある強さ、賢さ、したたかさで大切なものを守りきります。
淡々と、そして時に残酷に進む物語に震えますが、主人公のその底には柔らかな愛情がいつも輝いているのです。

そして、本編も勿論ですが、本編後の番外編が素晴らしいのです。どこまでも優しい兄と、それを正しく理解する弟達の眩しい兄弟愛を、是非とも感じて頂きたいと思います。