吾輩は女子高生である。
namu
吾輩は女子高生である
問4に関してはとんと
何でもAとBそれぞれ変形して同じ式を導くという所でウトウト舟を
吾輩はここで初めて等式の証明というものを見た。
しかもテスト終わりの後で聞くとそれは今回のテスト中で一番
テストを作る教師が
しかし当時は何という考えもなかったから別段不満も抱かなかった。
そもそも彼が長々と教科書に記されているPがウンタラQがカンタラを
硬い机の上で
この時妙なものだと思った感じが今でも残っている。
第一をもって数を理で解くべきはずの場所にQやらPなどまるで英語だ。
その後、他の教科も見てみたがこんなキチガイには一度も出会わしたことがない。
QやらPのみならず余りにもギリシア文字が出しゃばっている。
そうしてその文字どもが時々グニグニと曲線を描く。
どうも目に悪くて実に弱った。これが人間の青い春に苦々飲む薬というものである事はようやくこの頃知った。
PならばQならばAならばBならばと言っているしばらくはよい心地で
教師が問うのか、自分が解いた問いを答えるのか分からないが
隣の男子学生に自分の番の問を聞こうかと思っていると、きんこんかんこんと音がして授業は
それまでは覚えているが、後の事はいくら考え出そうとしても分からない。
ふと気が付いて見ると教師はいない。あれだけ長々と
肝心の黒板の内容さえ
その上、今までの所とは違って次は体育の授業だ。女子は着替えに時間がかかる。早速着替えてしまおうとボタンを
はてな何でも
吾輩は女子が移動する側の日に教室で半裸になったのである。
ようやくの思いで教室を抜け出し、人気の無い特別教室側の校舎に駆け込むと目の前にサボり中のチンピラがおる。
吾輩はチンピラの前に半裸で突っ立て、この状況どうしたらよかろう。と考えて見た。
別にこれという
うわー、うわーん と試しにやってみたが誰も来ない。
そのうち
立場が非常に悪くなってきた。叫びたくても聞く人気が無い。仕方がない、
何でもよいから人のいる所まで向かおうと決心した。
そろりそろりと来た道を後退り…ヤバッ
どうも非常に不味い。鼻息荒く劣情を浮かべながら走り迫る男に我慢など出来るはずもなく無理やりに、施錠されているドアを
ここを抜け下ったら、どうにかなると思って無駄に重厚な扉を開けようとしたがびくともしない。
すると背後からチンピラに髪の毛を掴まれた。花の女子高生の
背後のチンピラに
縁とは不思議なもので、もしあの
身から出た錆とはよく
あの鉄柵は今日に至るまで修理されることはなく、自殺した男子生徒の霊が出るとかいうスポットになっている。
さて、腹痛だったと告げたのち
体育教師とペアか、浮くからイヤだし、男子の前で脱いだ所為で視線も多いという始末でもう二人一組のストレッチまで
仕方がないから三人組になっている男女どもの方へ歩いて行く。
今から考えるとその頃にはすでにグループに属している風に外野からは見えておったのだろう。
ここで吾輩はこれを機に
第一に
これは他の者どもより一層ノータリンな方で吾輩を見るな否やいきなり鼻の下を伸ばしながら一緒に組もうとのたまってきた。
いや、これは顔がムリだと思ったから眼をねぶってキモいと言っておいた。
しかし体育教師からの説教と完全に浮くのにはどうしても我慢が出来ん。吾輩は
gの横を抜けながら奥で一緒にいる男女二人へ向かった。
すると間もなくまたgに声をかけられた。
吾輩は声をかけられてはキモがり、キモがっては声をかけられた、何でも同じ事を
その時にgと云う者はつくづくいやになった。この前gから送られてきたチン写メをばらまいてこの
吾輩があきらめて離れようとしたときに、この三人リーダーがすまんすまんいいながら出て来た。
gは吾輩に懲りずに声をかけようとしていた出鼻を挫かれ、実質的にお前らで組んでるんだから。俺が組めばいいじゃんか という。
リーダーは目にかかるまで伸ばした髪を
奴はムッツリ
かくして吾輩はついにこのグループの幻のシックスウーマンと
吾輩の友人は
クラスのものは彼を大変な人格者だと思っている。
当人も人格者であるかのごとく見せている。
しかし実際は皆のいうような人格者ではない。
吾輩は時々お忍びに彼に勉強に誘われるが、彼は大人ぶってよく酒を
彼はそこまで
吾輩は女子高生ながら時々考える事がある。
男子高校生というのは実に楽なものだ。人間と生まれたら男子高校生となるに限る。こんなに馬鹿で勤まるものならJKにも出来ぬことではないと。
それでも彼に
吾輩がこのグループに
いかに
吾輩は
朝、彼奴が挨拶をすれば返してやる。
彼が昼食を共にしたければ前の席が空いていれば座らせてやる。
これはあながち彼奴が好きという訳ではないが別にクラスコミュニティ上なんだかやむを
その後、色々の経験の上、朝送られてくる
しかし一番心地の
この長というのは見てくれは良く、インスタのフォロワーも多い
吾輩はいつでもインスタのフォロワー増加の為におのれの
運悪く
あの
すると例のgの様に必ずと言っていいほどチン写メが飛び出してくる。
吾輩はSNSを通して
ことに吾輩が時々、部屋着姿を上げた時に至っては
自分の
しかも吾輩の方で少しでも友人どもに
この間もちょっと芸能事務所からのスカウトがウザいといったら、非常に怒ってそれから会話をしていない。
机の上で
吾輩のフォロワーのhなどは写真を上げるごとに高校の友人ほど
hは
ところがそこの学徒のいじめによって数ヶ月後に自宅の部屋で首を
hは思い出フォトを上げながらその
どうしても見た目に
ちょっと何言ってるか分からない。
また、裏垢で活動しているフォロワーのjなどは皆がJKブランドというものを
もし相手が盗撮やら
しかるに考えの
奴等はその
jは援助交際が
吾輩は美少女な姿をアップしているだけ、こんな事に
ただその日その日どうにかこうにかフォロワーが増えればよい。
いくらSNSとて、そういつまでも悪が
まあ気を
吾輩わがままで思い出したから、ちょっと吾輩の友人の
元来この
その
去年の文化祭でバンドを作り、メンバーの頭文字からFartと名づけて
おれ達4人でFartと繰返している。
吾輩はそらおならだと吹き出すくらいである。
この男児がどういう考えになったものか吾輩と知り合ってから一月ばかり後のある月の
何を持って来たのかと思うとハンドグリップにサラダチキンとシェイカーというプロテインを混ぜる入れ物で、今日からギターや編集はやめて筋トレをする決心と見えた。
果して翌日から当分の間というものは毎日毎日、
しかし、その体つきを眺めて見るとたいして
当人も以外とキツイと思ったものか。
ある日その友人で、女子高生にあるまじき頭の悪さの女に言い
「俺って筋肉が付きづらい体質っぽいわ、ネットとか見ると結構腹筋とかバキバキな人見るけど付きやすい体質なんだろうなぁ」
これは彼奴の
なるほど。自宅でも筋トレをしているかは置いておいて通らぬ
彼の横に座る女は、脱色された毛先を
「えー、そんなことないって。触らせてみして?あーカターい元々筋肉ついてるんだよぉ。前カレが言ってたんだけどー、筋トレするなら二人とかでやって報告制にするといいって。彼女とかー、友達とかー、親とかー。どうするー?アタシとかなら前カレもそうだったしアドバイスとかもできるかもだけど」
「へえ、前カレってサッカー部のディフェンスの奴だっけ、でもいいかもなーそれ。考えて見るわ。サンキュー」
と彼奴は無暗に声を大きく話を繰り返している。女の方からは吾輩に向けた視線が飛んできていた。
その翌日、吾輩は例の
ふと
吾輩はこの
彼は彼の友に
吾輩はすでに十分寝た。
しかしせっかく友人が熱心に
彼は今、吾輩の運動不足と腹筋女子の魅力で乗せようとしている。
吾輩は胸の内に
背といい
第一、魅力については
吾輩は国民的アイドルのごとく
これだけは誰が見ても疑うべからざる事実である。
しかるに友人の弁を聞くと、運動している女子は魅力的、筋肉が付けば体全体が引き締まりより魅力が増す、されとて低血圧改善に
ただ一つの魅力に
その上、不思議なことは腹筋女子は
もっとも、これは寝ているところを説得したのだから無理もないが思考らしい思考さえしていないから、寝ているのか
吾輩は
しかしその熱心さには
なるべくなら動かずにおってやりたいと思ったが、さっきから
さて、こうなって見るともう
どうせ彼奴の演説は
すると昨日の女が失望と怒りを
「マジ感じ悪いんですけど、空気ぐらい読めないんですかぁ」
と
この女は人を
なぜ
それも
こっちの
元来、
少しより優れたものが出て来て
吾輩の学校帰りにスタバがある。
広くはないがDMでよくスタバチケットが送られてくるので心地よくコーヒーを飲む場所だ。
朝から一番に汗をかくような内容の体育のある日や、あまりにスタバチケットが貯まった
吾輩は一限目をすっぽかしてここへ出て
ある小春の穏やかな日の放課後であったが、吾輩はさくらベリーミルクラテを飲み
ケーキやらドーナッツやらを一品一品を
彼女は吾輩の視線も
他人の隣でイヤフォンもせぬものが、かくまで平気に
わずかに
彼女はビッチの中のビッチとも云うべきほどの
吾輩の倍はたしかにある。吾輩は
バイブレーション機能が、机の上に置かれていたスマホを
彼女はじろっとその
今でも記憶している。その眼は最近流行りの病みメイクというもので泣き
彼女は
糞餓鬼にしては少々言葉がマシだと思ったが何しろその声の底にクラスの
しかし無視をすると
しかもこの時、吾輩の胃袋はもうれつに
「ええー?いーじゃないですか。インスタフォローしてるんですよー」
「吾輩はここで甘味を食うのだ」
「えー!じゃあ一緒の頼みましょーよ。あ、すいませーん」
と糞餓鬼だけに
しかしそのブランド物で
吾輩は「そう云う君は一体誰だい」と聞かざるを得なかった。
「アタシはK高校のKでーす。kって呼んで下さいねー」
K高校はこの
しかしK高校だけに頭どころか
JKビジネスの食い物の
吾輩は彼女の自己紹介を聞いて少々尻こそばゆき感じを起すと同時に、一方では少々
吾輩はまず彼女がどのような女子高生であるかを試してみようと思って
「支払いはどっちがするのだろうか」
「アタシが奢りますよ。こう見えてアタシ、結構持ってるんで」
「君は金だけでなく小物も含めて持っているようだ。そのピアスなぞ
「あ、わかりますー?この前イタリアン食べた後に買って貰ってー。逆にセンパイなんかはアクセとかつけないんですか。このピアスとかセンパイがつけたら、バズり待ったなしみたいな」
「
「えーありえなくないですかー。ちょっとご飯一緒すれば5000は貰えますよ」
彼女は大いに
吾輩がK高校のkと
その後、吾輩は度々kと
先に吾輩が耳にしたという不徳事件も実は彼女から聞いたのである。
「センパイって今までにカレシとかできた事あります?」
外見はkよりも
けれども事実は事実で
kは彼女の胸部からどんと盛り上がった
元来、kは自慢をする
吾輩は彼女と
いっその事、彼女に自分の事ををしゃべらして
そこでおとなしく
「君などは年の割に大人びてるから大分モテただろう」
とそそのかして見た。
「ゼンゼンそんな事ないですよぉー。10人までは告られたの覚えてますケドー」
とは得意げなる彼女の答であった。
彼女はなおも
「大人の男の人ならお金もあるし気遣い多くていいんですけど学校の男子はマジで無理で。一度カレシ作って酷かったんですよー」
「へぇなるほど」と相槌を打つ。
kは大きな胸をゆさつかせて云う。
「去年の夏休みの時だったんですけど。その時のカレシが親いないから部屋に遊びに来てそのままセックス撮りたいって言ってドン引きしてー」
「キモい」と同調して見せる。
「カレシの顔は良かったんですけど。ゴムなしでしかもフェラとかやってとかマジありえないんでその日のうちにソッコー別れました」
「うまくやったね」と喝采してやる。
「でもその後ずーっと付きまとって来てー。最後には前に撮られた下着写真晒されて。それからずーっとクラスの男子見てると最悪ってカンジで」
彼女はここに至って、あたかもネットの海に放たれてしまったであろう写真を回収するかのように、タルトを口に搔っ込んだ。
吾輩も少々気の毒な感じがする。ちっと
「しかし男児なら君に
kの
彼女は
「実際のトコそんなでもないですよ。
いくら金持ち
結局、親と同じくらいのオッサンとかそういうのは生理的にムリってわっかんないのかなーって。
めちゃ高いアクセとかプレゼントしてくれるわけでもないのに触りたいとか、勘違いキモいですよね」
吾輩は思考のレベルを下げるのに
この時から吾輩は決して彼氏をつくるまいと決心した。
しかし、kのパパ活の誘いに乗って
彼氏といえば、吾輩の学友も
ウチの学校はめっちゃレベルが高い。同級生の中にメッチャいい子がいるって聞いてて今年同じクラスになったけどマジでヤバいわ。
あれだけ美人だと大学生の彼氏がいるとか先輩の彼女だとか、いろいろ噂があったけどそうでもないっぽい。
ああいう子を彼女にできたら最高なんだけどなー
gみたいな奴とか、論外のは置いといても、当たって砕けろ見たいな奴も多いし。絶対フラれるのわかんねーかな。
俺でも会話すら相槌だけは返ってくるようになったのに、そこらの勘違い告白一回一回、断ってるって勘違い共は相手の迷惑考えねーのかな。
また彼女を
学友はかくのごとく
昨日の夜に俺がLINE送って既読付かなかったから、その辺にスマホおいて寝たら夜中に返信が返ってきて次の日遊び行く夢見たわ。
遊びに行ってめっちゃ話していい感じになって、最高だったわー。このあと告れば絶対いけるっところで、夜中3時に目が覚めてそっから数時間意味わかんなかったけど朝飯中に寝てたスタンプきてやっぱ夢だよなぁってなった。
学友は吾輩の
彼奴が吾輩とのデートを夢に見た
彼女は隣の席の椅子に座ると「筋トレどう?」と口を切った。
彼奴は平気な顔をして
「全然一人で何とかなってるわ、報告制いいなって思ったけど俺結構ハイペースだから、他人を付き合わせるの悪いなって感じで。でもめっちゃいいアイデアだったわ」
とTwitterの本鍵垢に上げていた筋トレ報告自撮りが
彼女は笑いながら
「えーすごー。一人でってすごくない」とすごいだけで会話をつなぐ。
「いやフツウだよフツー」と彼奴はまだ吾輩へちらりと視線を飛ばす。
「そんなことないってー、前言ってた前カレなんか、途中からテキトーにやり始めて最後は部活内の筋トレだけになったし。ちゃんと続けてるってまじやばいよ!」
と
吾輩は窓辺でこの対話を聞いて彼奴の今日のTwitterに筋トレツイートが呟かれるであろうかと
この頭の悪い女子高生はこんないい加減な事を吹き散らして、クラスカーストの上の者とつるみ自身もそうだと思うことに
彼女は現状クラスの中心である彼奴に取り入って女王様を
「マジで頑張ってるってー、そうゆうコト一切できなさそうな子に逆に声かけてあげるのめっちゃ優しかったし。てゆうかそれ断るとかマジありえなくない?ウチの前のクラスでもああいうのいたわー、その子とかまじ空気読めなくてサイアクだったし、こっちがただ話してんのに陰口だとかイミフ事いってきてキモくてー。
イジメじゃないかって学校から聞き取りとかあって、ホント辞めた後も関わって来ないで下さいみたいな。だから去年Bクラだったのは空気読めないヤツはマジありえないって感じなんだよね。」
彼女も
「そういうのはそもそも他にもなんか問題抱えるタイプなんじゃねーかな」
吾輩と彼女に
彼女も
「まあ、別にイイんだけど、ウチは結構優しいからマジでヤバくならないと」
と云ってけらけら笑っている。
この女子高生は赤点は回避しているがその
彼奴はハンドグリップを握りながら己にはそんな考えはないと云わんばかりの目を向けてくる。彼女はその視線の間に入らなければという
「でもそういう子に声かけまくるの逆効果になるかもだから、それでウチ等のせいでやめたみたいになってたし。イジメ扱いされるとかまじウザいから、てか昨日のドラマ見た?この俳優めっちゃ似てるーって画像送ったやつ。今度このドラマの映画やるから一緒にいこーよ」
「いいなそれ、何人か声かけてみるわ」
と彼奴は流れに身を任せた。しかし彼奴は吾輩にも声をかけたいようだ。
K高のkはその後、妊娠した。
彼女の
吾輩が蠱惑的と評した
ことに
吾輩が例のスタバで彼女に
「――――――――死にたい。」といった。
数学の授業は微分と積分にさしかかり、ギリシア文字どもが
この
皆は毎日学校まで来る。集まると
教師が来ると、蜘蛛の子を散らすように席に着く。
授業中も小声で話す。筋トレの話は聞かなくなって
教師は
居なくなると、また集まって騒ぎ立て、時々吾輩に騒ぎが
吾輩はパパ活もしないから
まずまずの小遣いで甘味を
彼氏は決してつくらない。gは
フォロワーは伸びなやみ始めているが、欲をいっても
吾輩は女子高生である。 namu @namu
★で称える
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