創作競馬短歌

睦 ようじ

きみのばか ありがとう


柔らかき蹄を見ては震え立つみやこ落ちには必ずさせぬ


案ずるな蹄にさちの守りありひなに行きても馴染むかもやら


満開の桜花は咲いてすぐ散った実は残れどもかしにはならず


気に病めど実にもならない野辺送り馬場ばばに返りてかしをかえせよ!


かしもなく何の誉れも無いけれどいっしようくらいはかたしておくれよ


力いれず誉れは無くとも歩こうよかしはなくともいずれは実れ


センターのトップスターになれないよ所詮はやくの雑草なのだ


選ばれし事である事変わりなし太郎冠者たろうかじゃにて笑らわしゃいいじゃん



札幌の空は晴れ晴れ飯旨くなれども俺は調整減量


勝った後好きなだけまた食べて良しげんを担いで今は静かに腹の音聴こう



秋桜コスモスの秋の大輪咲くときに俺は未だに桜を想う


真心は時に進むに重すぎる散ったの忘れて前見て走れ!


しゅんさいの御前の祭りはいまここに中天の先いずれは笑う


戯言じょうだんをのたまう前に緒を締めよみかど御前おんまえ整えていけ


大将の器で無いと分かってる俺はとっくにほこりを捨てる


外国とつくにの騎手と競うはその意気だ和魂洋才わこんようさいわするるなかれ



ロンシャンの門をこじ開けいただきへ凱歌よ届け桜の下に


いただけど新たな道は続き行くされども今は君を言祝ことほ


年の暮れ祭りに立つはありがたしかへりてるは冬桜ふゆざくらきみ


あまんじず理智りちわすれず我武者羅がむしゃらとばしりつづうしろはるな

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創作競馬短歌 睦 ようじ @oguna108

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