この作者さんの作品は美しい……そして、第1話の途中から急にテンポが変わって転がり出す話が楽しい。素敵な書き出し。目次のCh.とEp.うつくしい。
無学な自分には羨ましい表現力ですね。こう言うのを文芸ラノベと言うのでしょうか?いずれにしても予測の付かない展開になって来て引き込まれます。次も楽しみにしてます。
感情によって髪の色が変化する特異体質の持ち主、紫陽花篠莉(あじさい・しのり)と、幼馴染みの梅蔭宗助(うめかげ・そうすけ)の切ないラブストーリー。結婚式当日になくなってしまった宗助の命を取り戻すべく、過去にタイムリープする篠莉。けれども、その装置は過去への片道切符で、もう現代には戻れない? なぜ宗助は殺されなければならないのか、そして過去へ戻る篠莉は、その謎を解明できるのか。臨場感溢れる描写と、随所に散りばめられた謎の数々。この夏、お勧めのサスペンス&ラブストーリーです。
主人公の絶望の描写が特に美味しかったです。あちらこちらにちりばめられた表現の奥深さにも見入ってしまいました。どろどろとした中に美しさを秘めた文学をありがとうございました。