素晴らしいお話でした。
マリー・テレーズの波乱に満ちた人生をこのような形で切り取られるとは、脱帽です。
フーシェは追放されていたのですね、知りませんでした。不思議な男ですね。
自ら引いて遠くから見守るわ、のような雰囲気がピッタリのような気がします。歴史的経緯も色々と学ばせていただき勉強になりました。
欧州の姫さまや王妃さま、愛妾さんのお話、また拝見できたらうれしいな、とひっそりと期待|ω•。 )) コソ
なかなか読み進められなくて遅くなってしまうのですが、どの作品もとても興味深く読ませていただいております。これからも楽しみに拝見させていただきます。
当方まで丁寧なお礼をいただきありがとうございました。
作者からの返信
こちらこそ、ありがとうございました。
マリー・テレーズという、マリー・アントワネットの娘を描くにあたって、丸ごと書いてしまうとそれだけで大長編になってしまうので、このような形でピックアップさせていただきました^^;
辛い放浪生活を書いても、読む方も辛そうですし……。
フーシェという人は、ホントに不思議な人で、あれほど権力の周辺に貼りついていたのに、その晩年期にあっさり追放されてしまいます。
おっしゃるとおり、遠くから見守る方向にシフトしたのかもしれません^^;
この辺のフランス革命の歴史って、世界史である程度習いますけど、わりとあっさりめで、いざ書くとなると掘り下げが必要かなと思って、説明多めでやらせていただきました。
その辺が参考になったみたいで幸いです^^;
ヨーロッパのロイヤルな女性たち……実はあまり知らないので、勉強してそれがカタチになれたら、というところで^^;
それでは、これまでお付き合いいただきありがとうございます。
いろいろと読んでいただいて恐縮です。
それと、コメント付きレビュー、嬉しかったです。
改めて御礼申し上げます^^;
ではではノシ
こちらも力作でした!とても面白かったです
フーシェさんは真実は曲げない人でしたね
ルイ・シャルルは母親に何を言いたかったんだろう
きっとたくさん話したいことあったでしょうね
お菓子を食べればいいは中国の話だったのですか!?
作者からの返信
ここまでおつきあいいただき、ありがとうございます。
実際のフーシェさんは何を考えていたかわからない人ですが(笑)、私はこういう人が好きなので、ついこういう設定にしてしまいました^^;
ルイ・シャルルさんの「遺言」は本当にあったのかどうか、ちょっとわかりませんが、もしあったのだとしたら、彼の心境を思うと、本当に可哀想です。
「お菓子を食べればいい」は、西晋の恵帝が「穀物が無いなら肉粥を」と発言したことからの翻案ではないか、という説があります。
実は諸説あるのですが、拙作においては、この説を採用させていただきました^^;
ありがとうございました!
あと、自作を紹介するのは恐縮ですが、半次郎を書いた話ですが、実はもうあります。
「茜色した思い出へ ~半次郎の、人斬り~」と「Battle of Black Gate 〜上野戦争、その激戦〜」になります。
もしお暇な時に、お気が向きましたら……^^;
ではではノシ
フーシェさん、最後まで謎の男。一体何をどう考えていたのか?彼は彼なりにフランスという国を守ろうとしたのかもしれませんね。ただ、一人の少年の死に何も感じないような男ではなかったのかなぁと。だから追放も受け入れたのかなぁと、しみじみと。
晩年は家族とともに平穏な生活を送ったそうですから、訪れたシャトーブリアン氏に手を振ってくれるくらいに好々爺になっていたのかも……?
やっぱり不思議な男ですね、フーシェさん。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
フーシェさん、実はナポレオンを裏切って、「ブルボン朝」に降伏したため、フランス領土は各国の租借地にされずに済んでいるという、隠れた大金星の持ち主です。
きっと、彼は彼なりに、いろいろと考えていたと思うんですよ^^;
まあ、保身は保身であったでしょうけど、それでも、フランスを守ったことは認めてあげてもいいと思います。
あと、拙作では少年王との出会いが、フーシェのその後の人生に大きく影響を及ぼしたことにしてますが、彼は家庭人としては普通の感覚の持ち主で、平和な家庭だったそうです。
だから、もうそろそろ追放というか隠居するかと思っていたのかも^^;
ちなみに、おっしゃるとおり、フーシェ氏は晩年は祈りの日々を過ごしていたため、かなり心穏やかです。
シャトーブリアンさんはフーシェのことをあまりよく思っていなかった(ファーストコンタクト時点)けど、フーシェは別にシャトーブリアンのことを嫌っていないという裏設定です(笑)
だから、「旧知の人物が、わざわざ訪ねに来てくれた」と、ごく普通に手を振っていたのでしょう^^;
あまり特別に心を動かすという人じゃないし、この人(笑)
ありがとうございました。
面白かったです!
ベルばらの影響で昔、この時代のフランスの歴史を少し調べたことがありましたが、ルイ17世の最期がこのような悲しいものだったとは知りませんでした。
王位継承者であるが故に時代の大きな渦に飲み込まれ、10歳の少年にも容赦なかったということに心が痛みますね。
フーシェとタレイランは色々言われていますが、あの誰もがギロチンにかかる可能性がある激動の時代に、風見鶏になろうが二枚舌を使うおうが、とにかく何でもしなければ生き残れなかったのですから、むしろ天晴れと言いたいくらいです。
実はウン十年前に買ったシュテファン・ツヴァイク著の「ジョゼフ・フーシェ」が手元にあるのですが、内容を殆ど覚えておりませんので、良い機会ですし改めて読んでみようかと思います。
良いお話ありがとうございました!
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ベルばらの影響は偉大ですね^^;
はい、ご多分にもれず、私もその影響を受け、このお話を書きました。
とはいうものの、キッカケはフーシェのことが気になって調べているうちに、マリー・テレーズが出て来て、そして彼女の弟のことが……という流れです。
アフターベルばらに、こんなことがあったなんて……という気持ちでした。
史実としては、下手に王党派に擁立されても困るし、王党派の方も、ルイ18世の「邪魔」になる存在だし……という暗黙の了解により、ルイ17世はあんな風になったのでは、と思います。
いずれにせよ、酷い話です。
フーシェにタレイラン、あの時代、ナポレオンとその麾下の将軍たちという、武勲赫赫たる人たちがいましたが、彼らよりもフーシェとタレイランが生き残って歴史に名を残したというのが、何とも皮肉というか何というか^^;
しかもフーシェとタレイラン、「裏切り」といえば「裏切り」ですが、それによりフランスを保つことに成功しているところが凄いと思います。
ツヴァイクのその本、知ってはいるんですけど、実は読んだことがありません(笑)
今度見かけたら、手に取ってみようと思います^^;
ちなみに私は、辻邦夫「フーシェ革命暦」を読んだことがあって、拙作のフーシェはこの本の多大なる影響を受けています。
それでは、こちらこそ、ありがとうございました!
はじめまして。
はじめまして。琴音と申します。
読了させて頂きました。
素晴らしかったです。
5話まで読んで出かけなければならない時間になったのですが、この作品を読みたくて、用事を誤魔化して帰って来ました笑
何度も落涙しそうになりましたが、それを許さない冷静な筆致に、歴史を見詰める作者様の姿勢を感じ、より思いを深く致しました。
レビューを書かせて頂こうと思いましたが、時間帯がふさわしくございませんね。
明日までに、この私の心のうねりを言葉に変えて行こうと思います。
ありがとうございました。
今日の出会いに感謝致します。
また、立ち寄らせて頂きます。
ご健康とご健筆をお祈り致します。
作者からの返信
まずは近況ノートにコメント、ありがとうございます。
土岐さんの方からいらっしゃったのですね。
拙作は、私がフーシェについて書こうと思っているうちに行き当たった謎について、自分なりの想像を描いてみたお話です。
それが正解とは限りませんが、捧ぐパヴァーヌとして。
そしてお星さま、ありがとうございます。
また、ご多忙な中、お時間を割いていただいて読んでいただき、まことに恐縮です^^;
拙作は扱っている史実があまりにも悲惨なので、それについて描くことに苦心しました。
あまりに直截的に描くと、キツいものがありますので、それでシャトーブリアンという語り部を介して語る、という方式を取りました。
完全な三人称になると、あまり嘘がつけなくなってしまいますし……。
その点、一人称なら「知らない」とか「自分はこう思った」という描き方ができますので^^;
今回、このようなお話が描けたのは、やはりフーシェという稀代の変節漢にして、そうというのには、あまりにも恬淡として冷静さを持つ警察卿がこの時代、この国にいたからこそ書けました。
だからちょっと、淡々とした感じになったんじゃないかと自己分析しています。
あとはやはり、扱う史実が史実ですから、テイストとして淡々としたものを意識しておりましたので。
レビューの件、まことにありがたい話です^^;
どうか、ご無理をなさらず、お時間のある時に、お気が向きましたらでOKですので。
ありがとうございました。
フーシェ……( ˙ㅿ˙ )?
王朝サイドですら疎いのに、政治家や革命家となると、まるでポカンな浅学な私ですが、この物語を読み終えた今、胸にググッと熱いものが込み上げてきています。
時代の転換点、動乱期にあってはバッドエンドを避けるのは非常に困難で、信念の置き所も難しかったろうと思います。
そこを生き抜いたフーシェさんの人間としての意地が静かに伝わってきて……ホロリとしました。
この人ってどんな人だったのかな?
もっと知りたいと思わせてくれるキャラクターへの光の当て方✨
史実の裏にひっそりと隠れている物語を鮮やかに描きだす、さすがのお手並でした。
また少し私の知る世界が広がり、改めて歴史物語、歴史ミステリーって面白いなと感じました。
素晴らしい短編小説をありがとうございます。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
私もフーシェのこと、よく知りませんでした^^;
「翔ぶが如く」のオープニング、川路利良が警察の参考に……のくだりで名前が出て来て、「誰?」ってなりました(笑)
他では、池田理代子先生の「エロイカ」で出て来るみたいです。
私は「ベルばら」しか読んでいないので、何とも言えませんが……。
その後、「フーシェ革命暦」を読んで、ようやく分かった気がしました^^;
そのため、各キャラクターや時代背景の説明に気を遣いました。
フランス革命って有名ですけど、じゃあ内容はというと、凄い複雑なんで^^;
それでいて、亡き王子の死をめぐる、気丈な姉の王女と冷酷な警察卿の対峙、というアウトラインを分かってもらえるよう、さらに気を遣いました^^;
実はカクヨムデビューする時、このネタでタイムスリップもの(現代の高校生の男女がマリー・テレーズとフーシェのところへタイムスリップする)を書こうとしていたので(笑)、そういう意味では、キャラ説明とかは、ちょっぴり楽でしたけど^^;
フーシェという人は、史実でも特異な人で、革命、帝政という動乱期を生き抜き、それでいてわりとあっさりと国外に隠棲するという、出処進退が凄まじい人です。
単なる変節漢ではない、「何か」を持っている……そう思わせる人です。
拙作では、その「何か」が、こうなんじゃないかなぁという想像(妄想?)で書かせていただきました。
フランス革命期って、「?」なところがありますけど、調べると面白いと思います。
そういう面白さが、そしてその時代でこんな空想ができるという豊かさが、伝わったみたいで何よりです^^;
それでは、こちらこそ、ありがとうございました!
拝読致しました。
女傑・マリーさんは最後までその姿勢を変えず、フーシェさんは変節漢としての看板を下ろして僧院に引っ込んだ。
いや、もともと修道士から出発したのですから、原点復帰したのでしょうか?
なるほど、フーシェさんも、普通の人が考えるものと異なる次元の筋を通していたのかもしれない、とも思えてきます。
その胸の裡は余人に知ることは適わず、フーシェの生きた風評と業績は残る。
この物語の中のフーシェは、何を大切にして、何を余事として気に掛けなかったのかが。その損とも言えるかも知れない人となりが感じられるような、素敵な作品でした。
ありがとうございました。
作者からの返信
まずはレビューに感謝を。
拙作の秘奥であるルイ17世、その死。
そこをうまくクローズアップして、そして一気にカメラアウトして、マリー・テレーズとジョゼフ・フーシェの対峙する姿をくっきりと映し出す、名レビューだと思います。
そして最後に、「真相」が見え隠れするところも。
実は拙作では、誰一人救われていません。
ルイ18世は健在(?)だし、マリー・テレーズは国王へ尽くす姿勢は変えていません(距離は置きましたが)。
フーシェは国外追放されてしまいますし、描写していませんが、タレイランも一時、失脚しています。
そしてシャトーブリアンはルイ18世に嫌気がさして致仕しています。
……フーシェはこのあたりを見切っていて、それでトリエステの僧院に詣でる日々に入った、という設定です。
それでもフーシェは、亡き王子のためのパヴァーヌを奏でることを選んだ、という設定です。
史実のフーシェも、いろいろと言われていますが、恬淡としていた、という印象ですので、その辺から膨らませました。
作中でシャトーブリアンが言っていますが、本当に不思議な人です、フーシェ。
その「不思議」が少しでも表現できればと思って書きました。
それを「素敵」と言ってもらえて、嬉しかったです。
こちらこそ、ありがとうございました。
こんばんは、御作を読みました。
御作の最後の最後でフーシェの印象が怪物から、怪物的な人間に変化しました。
……変わってない!?(>▽<)
それでも、この物語は確かにフーシェが主人公で、彼の胸中に思い馳せることができました。面白く、良い物語でした。
作者からの返信
この人、本当に不思議な人で、何で最後、国外追放を受け入れたんだろうと思うぐらい、渡世上手でした^^;
いや、最後にトリエステに行ったのは、間違ってませんですけど(サバイブ的な意味で(笑))、よくそこでそう選択できたよなぁ、と。
やはり「怪物」かもしれませんね……あ、「怪物的人間」か^^;
でもまあ、この人なりに、ちゃんとフランスのことを考えて、皇帝を退位させたり、ブルボン朝に降伏して、フランス領土を保ったりと、やはり選択を誤っていないところが凄い。
……そういう人の「こんなこともあったのでは」を描こうと思って書きました。
面白く、良いと言われて、嬉しかったです^^;
ありがとうございました。
ジョゼフ・フーシェは乱世の才の持ち主なんでしょうね。
権勢を誇っていても翌日には断頭台の露と消える恐れがある。
そんな時代の生き方としては、生存を最大の目標にせざるをえなかったのかもしれません。
憑道と出会っていたら意気投合したかもなんて考えます。
作者からの返信
まずはレビュー、ありがとうございます。
最初、銀河万丈さんの声で再生されてしまいました^^;
そしてそんな惹句につづくのは、拙作の肝にさらりと触れつつも、その味をにおわせて、さあご賞味あれとのご紹介。
素敵なレビューだと思います。
ジョゼフ・フーシェは、革命家としてデビューしておいて、ナポレオンの廷臣となり、さらにブルボン王朝に仕えるという、非常に特異な人です。
やはり異能(警察)と、嗅覚が優れていたんでしょうね。
そして最後に、わりとあっさりと国外追放を受け入れるという割り切りも凄い。
この時代、この国において、「生きる」ということにおいて優れていたのは、この人とタレイランでしょう。
いわれてみると五朝八姓十一君の人と気が合うかもしれません^^;
本邦では藤堂高虎といったところでしょうか。
ありがとうございました。
最終話のこの静謐な雰囲気。
フーシェという男の生き様。現代まで名が残ることの意味など、いろいろ考えさせられました。
すばらしい作品を堪能しました。
完結、おめでとうございます。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
そうなんです、静謐な感じをこころがけてみました^^;
激動の時代を生き抜いた男の余生、それは静かなる祈りの日々だったと伝えられています。
この人本当に「生きる」ことの達人だな、と思わされますし、一方で「祈る」ということも怠らないので、やはり単なる奸雄ではないんだな、と感じます。
……そういう男のことを、そういう雰囲気を。
少しでも描ければと思って書きました。
すばらしいと言われて、とても嬉しかったです^^;
ありがとうございました!
ジョゼフ・フーシェが良い味を出しています。面白かったです。
作者からの返信
まずは素晴らしいレビュー、ありがとうございます。
私はツワイクの例の作品、読んだことが無いので、読んだ方にこうしてレビューしてもらえると、とても嬉しいです。
そして、私の場合は、辻邦夫「フーシェ革命暦」の方を読んでおりまして、それが拙作のフーシェのベースとなっております。
その辺が「味」につながったのでは、と自己分析したりします。^^;
革命を生き抜いた男、フーシェ。
いろいろと言われていますが、その時その時のフランスの舵取りには成功していると思います。
ナポレオン退位にあたっても、最初は皇子へ譲位をと提案していたので、実は結構、理だけでなく情もある男だったのでは、とも思います。
……そういう男が、革命に散った王子のために努力していた。
そういう話もありだな、と思い、この話を書きました。
変節漢と言われる男が、実は節を曲げずにいた、という話を。
その話を「絶対オススメ」と言われて、嬉しかったです^^;
ありがとうございました!
編集済
僭越なレビューと思いますが、書き込ませていただきました。
いつもながら、どんなことを書き込もうか、楽しくなる作品を有難うございます。
今回は、読者に徹しました。背景も経緯もまーったく調べていません。
でも、思うんですよ。
どうしてフランスでは、易姓革命が起きないのか。
中華帝国のように、首を挿げ替えるのをよしとしなかったのか?
連綿と続いた血統が、それを不可能にして、フランス王はフランスだけのものになったのではないのか、
西洋と東洋の違いの考察にもなりました。
有難うございました。
作者からの返信
まずはとても素敵なレビュー、ありがとうございます。
自由・平等・友愛。
フランス革命で掲げられたそれらは、たしかに大事な物であり、それを宣言することは、とても意義があったと思います。
でもひるがえって、革命家たちは、それを保つことができたのでしょうか……と言いたくなるのが、このルイ17世の悲劇だと思います。
そのあたりのことを、実に綺麗に、そうあの三色旗のように美しく表現していただいた、名レビューだと思います!
さて、ここからはコメントへの返信になります。
フランス革命は、歴史でも習う有名な史実ですが、でもその辺りを描く作品が、実はあまりなさそうです。
やはり外国というのがネックとなっているのか……^^;
そのため、知らない人にも読めるようにと、くどいくらい各登場人物の来歴を書いて、努力しました^^;
だから「読者に徹した」と言われると、密かに嬉しかったりします(笑)
フランスは、中世のあたりはカペー朝とかヴァロワ朝とかあったみたいなんですが、このフランス革命というのは市民革命という面があり、その辺が特殊です。
何でこのような革命になったのかは諸説あります。
やはり、民衆が貧窮に苦しんだこと(国家財政が火の車)が大きいんでしょうけど、あとはギリシャ・ローマという共和政がかつてあったことも大きいのでは、と思います。
さらにいうと、このころのヨーロッパでは、中国の知識が流れて来ていて、その中で「民のための政治」といった、論語とかその辺の知識も流れ込み、それが啓蒙思想につながった、という説もあります。
そうすると、西洋と東洋のちがいがありつつ、実は繋がっている部分もあるということになります。
しかし、表に出て来る部分は市民革命と易姓革命だったりして……^^;
以上は私なりに考えたことなので、史学を修めている方からすると「?」と思われるかもしれません。
いずれにせよ、Mwada_0816さんが考察するキッカケになれた、それはとても嬉しいことです。
こうして私自身も改めて考えてみることが出来ましたし^^;
それでは、こちらこそ、ありがとうございました!
ルイ=シャルルの死が、みごとなミステリになっています。探偵役にフーシェを起用したところがユニークで、彼の魅力を伝えています。
マリー・テレーズは弟の死をなかなか信じす、賞金目当てのたくさんの偽りの情報に辛い思いをしたとか。憎いフーシェでも恃みたくなった訳も納得です。
実は、アルトワ伯の方を疑っていました。いずれにしろ、革命期、正当ブルボン家三代は大変な辛酸を舐め、最終的に孫の代のシャンボール伯が三色旗を拒絶することにより王位を継承を拒否したわけですから…諸行無常ですよね。
フランスから追われ、メッテルニヒの保護を求めてからのフーシェが、私が初めて知ったフーシェです。ので、クールで理知的な彼はとても新鮮で、楽しく読めました。
作者からの返信
お星さま、ありがとうございます。
ルイ・シャルルの死について、ずっと考えていたことを文章にしてみたのが拙作で、お褒めいただき恐縮です^^;
フーシェについては、辻邦夫「フーシェ革命暦」を読んで以来、気に入っているので、ぜひ主人公にしたかったのです。
マリー・テレーズは、「偽ルイ17世」とは一切会わなかったみたいですし、弟の死をある意味確信していたのでは、と思います。
でも死んでないとも思っており――二律背反の気持ちを抱いていて、その煩悶の末に、フーシェを頼ったという裏設定です。
納得とのお言葉、恐縮です^^;
アルトワ伯は私も疑ってました^^;
でも何というか、シャンボール伯がマリー・テレーズの世話になってたりして、拙作が「お話」として成り立つには弱いかなと思い、候補から外しました。
このマリー・テレーズの世話になったところが、三色旗拒否につながったと思うと、やはり諸行無常ですね。
メッテルニヒ庇護下のフーシェ。
たしかに微妙ですね。
私は前述の「フーシェ革命暦」でフーシェを知ったので、どうしても知的で冷静な彼をイメージしてしまうのです。
さて、拙作は同題異話という自主企画で「背徳を浴びる鳥のうた」というお題が提示されて書いたお話です。
正直、こういうお題で書けるネタがなくて四苦八苦していたところ(笑)、背徳=フーシェという天啓(?)を得たのです^^;
そんなわけで、生まれて初めてフランス革命、そしてフーシェというテーマを書くことにしたため、いろいろと粗があるとは思いますが、お付き合いいただきありがとうございました^^;
ではではノシ