300円を選んだほうの世界

尚乃

300円を選んだほうの世界

百円と三百円のしゃもじってやっぱり違うかな両方はダメか


世界が終わったら悔やむかもね一方を取ってもう一方は元に戻せ


消費税って考えないことにしてる明日世界が終わるかもだから


ふわふわなら発酵させるし沖縄のはしない 世界の仕組みを少し学んで


なんで米粒がひっつかないのかさっぱり分かんないね 気持ちいいねこれ


三百円のものは百円のものよりいいものだよ多分


世界は少しずつ良い方向に向かってるのかも多分


貴方のこと忘れない世界が終わっても 米粒って宝石みたいじゃない


知ってる書いてる時ってひどい顔してる 綺麗かわいいって言いなさい


薔薇に豹柄 綺麗かわいいって言いなさい


夜会服着てる気分で書いてる 特攻服かもしれん


貴方のこと忘れないようにしたいって前にも言った 魂ってあるん


貴方はいつも笑ってる私が思い出すとき ほらね


なんだかんだ木べらをしゃもじにすることあるコメうまい


コメの甘みは人生に似ているって私が言ったさっき


濡れた髪を巻いて湿り気を含むタオルになりたいとかうまいこと言いなさい


部屋が散らかってても心が綺麗な人っているでしょう そうだよ


貴方が変わったのは知ってる 私といて成長したんじゃないか


強い光を浴びたら霧になって消えるタイプ私はね


覚えておいてほしい 世界が終わる前に隣にいたこと

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

300円を選んだほうの世界 尚乃 @green_wood

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ