エピローグ

「トルディーナ…君の力は凄いな…」


「アイオ…私は何もしていない。地球をダメにするのが人間なら、大切にするのも、また、人間なのよ…」





「そなたには…驚かされた…。人間が、あのように涙を流してまで気象の復活を喜ぶとは…想っていなかった…」


サンドハードは、そう言って、目を伏せた。


「サンドハード様、ありがとうございました。このような、小娘の言葉に耳を傾けて下さり…、どんな言葉も見つかりません…」


「礼など…。私は、カトレーヌ様を殺したのだぞ?1年もの間、人気を苦しめ続けたのだぞ?転生してきた…とは言え、人間だったお主には辛い仕打ちだっただろう…」


「私は…人間だった時、異常気象には、何とか外れていました。他人事…だったのです。ですが、転生し、空の姫となり、人間の過ちを思い返し、大切な事を思うきっかけとなりました。これは、空の姫、トルディーナとして、きっと役に立つはずです。ありがとうございました…」




そう言うと、トルディーナは、空の国へ戻って行った。


神々も、怒りが冷め、少しずつ、地球を変えようとする人間たちの姿を目の当たりにし、してみよう、と思った。




地球に何か、人間が出来る事、それがあるとしたら、きっと、落ちてるゴミを拾え、とは言わない。捨てない。それくらいから、始めたら、どうだろうか?


それだけで、地球は、変わってゆく…。



トルディーナは、そう、想いを馳せていた―――…。

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空の姫よ、雲の神々の怒りを鎮めたまえ! @m-amiya

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