第33話 お誘い


〜領都シーロン星系・天空城・ルミナ執務室〜



眷属たちの存在意義を聞いてからこれまでよりもっと様々なところに応援に入ってもらったり作業してもらったりちょっと特殊な任務を頼んだりしている。


まぁでも流石に全部任せるのは駄目だから私の仕事もまだある。だから一人で作業中。でも前と比べたら天と地ほどに減ったから今ではすきなタイミングで休憩が取れるし自由時間が相当増えたから取り掛かれてなかったいろんなことにとりかかれるようになった。


それのおかげで新型の軍艦の設計もできたし満足!

建造はまだだけどね。



「あ、そういやどのくらい増えたのか聞いてなかったわね」



ということでケシールを召喚。呼んだらすぐ来てくれた。



「お呼びでしょうか主様」


「ええ、聞きたいことがあってね、あれから増えた子たちってどのくらいいるの?」


「種族問わず約3000人ほどとなります、未だ増産中でありますのでこらからも増加していくかと」



3000人かー3000人!?多くない?え?私の感覚がおかしいの?多すぎなんじゃ?え、でもまだ増産中って足りないの?そこまで事務員足りなかったの?




「主様、事務員のみではなく天空城内の設備の維持管理の人員や研究斑用の人員、船に載せる人員などの理由で増員しております。事務員のみでしたら今の所400人ほどとなっております」



あっそういう?なるほどね〜全体ならそのくらい行ってもおかしくはない...かしらね?

...てかこの子しれっと私の心読んだわね。まぁいいか。



「コア経由で表層意識のみ読んでおります、お許しを。また、これは序列5位までのみ可能です」


「ふーん、まいいわ」



本音を言えば辞めてほしいけど状況によっては凄く使えそうなのでそのままでいいや、できる人数も少ないなら尚更ね。



「感謝致します。また、ハニーマルト公爵家より手紙が届いております。こちらです」



と、ケーシルが言うと、別のメイドが入ってきてお盆の上に置かれていた手紙をそっと私の机に置いた。



「手紙?この世界じゃもう使われてないと思ってたのだけどまだ使われてるのね」



連絡とか全部メールとか通信で済ませるのもだと思ってたし実際今回の手紙以外は全部そうだったしもう無いものだと思っていたのだけれどあるのか



「面白いわねぇ〜もう無くなった文化なのかなって思ってた文化がまだ現役とは」



まぁ元の世界でも手紙なんてあんまり出す機会無かったけどねー手紙貰ったのなんて前世も今世も合わせて今回が初めてだ。

すこしわくわくしながら手紙を開封する。

中に入ってたのは文章が書いてある三つ折りの紙1枚と、チケット?招待券?みたいな豪華そうな紙1枚の2枚。



「皇家派閥交流会招待券?」


「ルーちゃん!何見てるの?」


「リア!?いつからそこに!?」



がばっと声のした後ろを振り向くとリアが座ってた椅子のすぐ後ろにいた。びっくりした!超びっくりした!椅子の後ろからひょこっと出てこないでよ!ところでいつ入ってきたの?



「さっき手紙持ったメイドさんが入ったときにこそっとね、びっくりしたでしょー?」


「心臓に悪いからやめてよぉー」



あのときかぁー気づかなかったなぁ。隠密力高くない?私が天空城の中だからって魔力探知とかしてなかったのもあるだろうけどこの近距離で気づけないとは



「ふふっ、ごめんね?真面目にお仕事してるルーちゃんみたらイタズラしたくなっちゃって」


「ほどほどでお願いね?」


「はーい!」



可愛いなぁ...あっそうだ手紙手紙。

リアが後ろから抱きついて体重を乗せてきてる体制のまま招待券じゃないほうの文を読み進める。



「それで、何見てたの?」


「えっとねぇー、ハニーマルト公爵家から来た皇家派閥交流会の招待券」



そう言いながらリアにもさっきの招待券を見せる。



「あ、来たんだ」


「何か知ってるの?」


「うん、まだ未完成の情報網に引っかかってたし、商談してたときの雑談の話題にもなってたから少しだけね。まぁあのへんは既得権益が凄いらしいけど」



あー毎年やってるイベントならそりゃそうなるか。

ちょうど文を読み終り、座標の確認を始める。開催日は2週間後、護衛艦は5隻まで可かーどれ連れてこうかな。



「既得権益には割り込めそう?」


「んーうち関連と防衛設備くらいかな?うち関連は新しい利権だからね、甘い汁を吸いたい人たちが多くてちょっと大変。防衛設備は魔法系ファンタジー関連の大半は独占できそうってかんじ、エルフが魔法系の防衛設備少しは建ててるみたいだけどこっちからすれば全く足りてなさそうだから」


「なるほどねぇ、うん、その調子でよろしく」



商売系はリアに丸投げして正解だったかな、最初の星でも相当な成果上げてたしね。



「ついでにどっかの誰かがあの会場で暴れてくれれば説得しやすくていいんだけど」



リア?それはちょっと冗談になってないよ?

たしかに純科学だと魔法で突破できるけどさ、めっちゃ簡単なわけでもないよ?ましてや今回のは皇家派閥の集まりなんだから防御は相当だろうしそこで暴れられるって結構な実力を持った者か組織だよ?




◇◇◇◇◇


すみません。ちょっとの間ほかの新オリ作品書きするかも?

(しばらくこっちの投稿頻度がしぬだけとも言える)

テーマとかは私が決めるまで募集しますー





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異世界転移したらTS美少女吸血鬼になっちゃった!?  〜天空城や親友、仲間たちと自由に生きたいけど色々落ち着かない〜 ルミナ_haku @Haku_rumina

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