第414話 実食‼️魔魚を食べてみよう‼️

 「うまっ‼️この魚うまっ‼️」

 「わふわふ。」

 「……(プヨプヨ)」


 大食いトリオが食べまくっている。


 一角うなぎは本当にうなぎで……

 いや、下手な本物より脂がのって、口の中でとろける。


 「私は関西風が好きかも。」


 柔らかな身ゆえに、そのまま焼く関西風を推したそらと、

 「俺、関東風‼️」

 と騒ぐ青。


 一角うなぎ、蒸せば更に柔らかさが増すが、箸で掴める程度でフワフワでうまい。


 ちなみに白は関西風、水まんじゅうは関東風が好みだ。


 青、白、水まんじゅうで2升くらい食べてしまうし、そらも5合以上食べるし……


 残る5合弱を、邦子と蓮沼3兄弟で分けた。


 一角うなぎが、関東風、関西風と1つずつ乗ったうな丼。


 「あなた達が参加しなきゃ、私達の分が多過ぎた。」

 とか言いつつ、うな丼を頬張る邦子は関東風推し。


 「いえ。」

 「あたし達までご馳走になって。」

 「図々しい(ボソッ)」

 「「あん?何、大輝?」」

 「いや……」


 睨まれて小さくなった、大輝まで含めて3人共が関西風推し。

 さすが、兄弟。


 しかし、姉と妹は、元とは言えモンスター食に抵抗無いタイプだっただろうか?


 あとで聞くと、

 「そんなの気にする余地も無いくらい、有名人だった。」

 「兄、ズルい‼️」

 と、返ってきた。


 これはつまり、あのメンツなら確実に、魔魚達を流通させることが出来るだろうと言うことだ。


 『ズルい』かどうかは、ともかくとして。


 「くっ。仕事じゃ無ければ。」

 「学校じゃ無ければ……」


 後ろ髪を引かれつつ、蓮沼姉妹が退場した後も実食は続く。


 一角ウオは刺身が絶品。

 脂ののった白身で、焼きも旨い。


 飛行ウオは赤身で、刺身、焼き、煮る、オールオーケー。

 しかも、ヒレの部分が……


 「本気なの?」

 「マジマジ‼️俺の『鑑定モノクル』を信じてよ‼️」

 「食いしん坊モノクル……」


 素揚げすると旨かった。

 フワフワだし、コラーゲンたっぷりな部分がコリコリした食感を生む。


 やばい……

 ヒレなのに、メインがはれる……

 超・唐揚げ。


 タコカは、烏賊と蛸がいけるものはオールオーケー。


 一番使いにくいメノミだが……

 体部分(食べる部分)はほとんどなく、食べられないなら本当に良かった。

 

 「いや、これは俺もさすがに……」

 「わふぅ⤵️」

 「……」


 青達まで嫌がるそれは、

 「えーい、女は度胸‼️」

 と、研究のためなら何でもやる、邦子だけが口にした。


 いや、食いしん坊モノクルが示しているし、間違いなく食べられて、そして旨いらしいそれは?


 巨大な目を煮込んだり、最悪塩をふってレンチンでもいいらしい、豚足のような食べ方のおつまみ系料理。

 酒の宛として最適で、コラーゲンたっぷりだし、何せ元はモンスターなびっくり食材。


 翌朝目に見えて『お肌ツルッツルのモッチモチ』らしいが……


 食べたいかどうかはあなた次第だ。


 視力もよくなるかも、だよ(笑)

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