今までの人生で、自分を責めたり、悔いたりしなかった人はどれくらいいるのだろう。自分の嫌な感情を、本当の意味で視界に入れなかったり、抱かなかったりできる人は、一体どれくらいいるのだろう。
誰もが自己嫌悪を抱くときがあるだろう。しかしそれが案外、後になって人生の一部だと気付く。今の自分を作っているのは、どんな感情だろうか。簡単に、自分の嫌な部分を放り込めるボックスがあればいい。しかし、そうしてしまったら、自分の一部だったそれは、もう二度と見られないのかもしれない。
最後の文章に、生への強い意志が滲む一作。
是非、御一読下さい。