質問、よろしいでしょうか?
この口形というのは、一種の読唇術とは違うのでしょうか?
難聴者の方が出てくるドラマの中で、
難聴者が手話ではなく相手の口の動きで
相手が何を言っているのか理解するという場面を見たのですが、
あれは単純なフィクションということなのでしょうか?
昔のドラマだったので、色々脚色していそうですが……。
作者からの返信
夷也荊さま、質問ありがとうございます。
読唇は、口の形などで何を言っているのか、読む方法です。これに、法則性はありません。
口形は表現方法で、基本的には法則があります。
今回説明した口形は、どちらかといえば手話を補足する口形なので、勘違いさせてしまったかもしれませんね。
詳しくは次回の『パピプペポ』で書かせていただこうと思います。
ちなみに、読唇術と呼ばれているものですが、確かに読み取るのが、とてつもなく上手い人はいます。ただ、相手によっては、口の開け方が少なかったりするので、誰に対してもというひとは、たぶんいないと思います。
あと、言葉によってというのもあります。
『タバコ』と『たまご』とか、口の形が同じだと、話の前後で読み取るしかありませんね。
読み取るのが上手すぎる中途失聴の方は、普通に話せるので、聴力も普通だと勘違いされることが多いとか。
残念ながら、読唇は才能に近いものがあり、練習したからといって、誰もが習得できるものでもありません。
手、指、腕、肩、顔、さらに口。
手話って、本当に体の隅々まで使って表現しているんだなぁと改めて思いました。
ヤバイ=左右の手でアルファベットの『Y』を作って重ねる。
これはつまり——
ヤ=アルファベットの『Y』で表現
バイ=『倍』ってことで左右の手で表現
——ってことでしょうか?
(*´Д`*) そう考えるとちょっと面白いですね♪
作者からの返信
花京院 依道さま、コメントありがとうございます。
新しい手話は、毎年沢山出て来ます。流行語から、ビジネスワード、お店の名前やお菓子の名前まで、毎年新語の手話の本が出るくらいです。
聴者の世界と同じで、若者が作る言葉が多いような気がします。
あとは、時事的なもの。震災があれば、それに関すること、戦争が近くの国であれば、それに関する手話も生まれます。
5年、10年と、使いつっけられる手話は、数少ないのですが……。
知らなかったです、手話って手の形だけで伝えるものだとばかり思い込んでました。
口の形なども使ってらっしゃるんですね。
テレビのニュースなんかで時々見るんですが、そんなところまで見てなかったんだろうなあ、今度はそのあたりもしっかり見てみようと思います。
確かに通常の会話って言葉だけじゃなく、その抑揚や感情で意味合いが違ってきますもんね。
それと同じなんだろうなあ。
作者からの返信
小椋夏己さま、いつもコメントありがとうございます。
最近ではCMにも手話通訳が入っているものがありますよね。出来れば、手だけではなく、口や表情も見ていただければと思います。
手話がある程度出来ると、「その表現を使うんだ」とか、とても勉強になったりもします。
同じ事を手話で表現しても、人によって全く表現が変わるので、『言語』としても面白いですよ!