第35話 身体障害者補助犬法(法律)
以前、聴導犬のお話の時に、お話しするべきことだったのですが、長くなりすぎるために省いた内容がありました。
それが『身体障害者補助犬法』です。
『身体障害者補助犬法』について説明する前に、まず『身体障害者補助犬』というのが何なのかを、説明したいと思います。
『身体障害者補助犬』とは、盲導犬・介助犬・聴導犬の3種類の総称です。もちろん認定を受けた(キチンと訓練された)犬に限ります。
盲導犬・介助犬・聴導犬について、それぞれ軽く説明をします。
盲導犬は、視覚障がいの方のサポートをします。主に歩行のサポートです。
介助犬は、肢体不自由な方のサポートをします。ドアの開閉、落とした物を拾う、スイッチの操作、車椅子に乗り降りする介助などです。
聴導犬は、聴覚障がいの方のサポートをします。音を聞き分け、場所や物へと誘導したり、危険な物から引き離したり、場合によっては助けを呼んだりします。
いずれの身体障害者補助犬も、表示の義務があるので、見ればわかると思います。
身体障害者補助犬法(2002年5月に成立し、2003年10月に全面施行)について。
簡単に言うと、身体障害者補助犬の利用に関する法律です。
公共交通機関(電車、バス、タクシー等)、公的施設(図書館、美術館等)、職場、お店(ホテル、デパート、レストラン等)、病院など不特定多数の人が利用する施設などで、 補助犬同伴 の受け入れをスムーズに行い、身体に障害のある人の自立と社会参加を促進すること を目的として定められた法律です。
一般の人が利用できる施設等への補助犬同伴の受け入れを求めています。(基本的に断れません)
当然ではありますが、施設側の受け入れ義務を設けるだけではありません。補助犬ユーザーや補助犬育成団体にも責任が求められる法律です。
ところが現在でも、この法律は認知度が低いのが現実です。
入店や乗車を拒否されたり、説明しても全く聞いてもらえないことも、少なからずある事だとか。
補助犬マークのある店のみ入れると、勘違いされている方もいます。
あの補助犬マークは、『この施設・店舗は補助犬を知っている。補助犬が同伴出来ることを知っている』という意味で、なにも特別なものではありません。
補助犬マークも決まった物は有りませんし、無くても不特定多数の人が利用する施設は、そもそも同伴が認められているのです。
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