番外編 『障害者』と『障がい者』について

『障がい者』と書いていると、「変換できていないよ」と言われることが、たまにあります。

 最初のうち、は、ちゃんと説明していたのですが、「そこまでこだわる必要は、ないんじゃないの? 読みにくいし」と言われてからは、なんとなく説明を省いてきました。

 確かに、こだわる事ではないかもしれません。ただ、私の文章で『障害者』と書くことは、どうしても抵抗があって出来ないのです。(まれに意図せず変換ミスはあったりしますが)

 

 少しだけ、説明をさせて下さい。


 例えば聞こえる人を『健聴者』と言う人がいます。

『聴者』でもわかるのに、なぜ『健聴者』なのか?

『健』は健康? 健全? いや、聞こえなくても、健康で健全な人は沢山います。

 それと同じように『障害者』の『害』が、この漢字なのが、なんだか嫌なのです。

 まるで、災害、被害、損害というような『悪い』イメージがして。


 手話で表す『障害者』も、実は『壊れる』といった意味と同一の手話で表現します。

 ろう者が、そう表現するなら》者』でも良いんじゃないの? と言われてしまいそうですが、手話の手形に関しては、必ずしも ろう者が作ったモノばかりとも言えないのです。

(聴者が作った手話もあります)


 いや、そういうことではないですね。

 趣味とはいえ、文章を書く立場からして、こういう部分のは持っていたいというか。


 たまたま『聞こえない』『見えない』『一部が欠損している』『変形している』等であって、決して『害』ではないと、そう思っています。


 読みにくいとしたら、それはそもそも私の文章力の無さなので、ご了承ください。


 同じような理由から、私は『聾者』ではなく『ろう者』と書きます。

 もちろん、これは私個人の考えであり、強制するものではありません。

 

 なにとぞご理解のほど、よろしくお願い致します。

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