第4話 君の手がささやいている(マンガ、ドラマ)

 1992年から1997年まで、連載されていた漫画です。作者は軽部潤子さん。

『聴覚障がい者』が『聴者』の世界で、初めて働くことになって体現する『ギャップ』や『差別』。それを主人公の目を通して描いています。

 古い作品ですが、いま見ても、十分に伝わるモノがあるのではないでしょうか。

 当時、このような作品を発表しようとした作者には、頭の下がる思いです。そして、連載を決断した編集の方も凄いと思いました。


 仕事、恋愛、結婚、遺伝、両親、子育て。ろう者に育てられた子供の視点。本当に様々なことが描かれています。

 いまより偏見の強かった頃です。恐らく相当数の、苦情や批判の手紙があったことでしょう。

 そう思えるほど、赤裸々な話があります。

 聴者が作る壁、ろう者が作る壁。そして互いの誤解で苦労をします。

 だからこそ互いに歩み寄らなければ、解決はしないと、あらためて感じるのでした。


 1997年にドラマで放送。私は見たことがないのですが、かなりヒットしたとのこと。

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