第3話 showゆっくり手話ちゃんねる(YouTube)
YouTuberのshow(ろう者)さんのチャンネルです。
いつもニコニコなshowさんは、見ていていつも前向きな気分になれます。
手話をわかりやすく表現してくれるので、読み取りなどにも活躍しています。
私の好きなYouTuberの一人です。
そんなshowさんも、若い頃には色々あったようで、いわゆる不良だったとのこと。
聴者ではなく、かといって手話が出来るわけでもない(手話を覚えたのは遅め)。
アイデンティティがわからず、途方に暮れた時期もあったそうです。✳1
恩師との出会いで、生活は変わっていき、現在は良い人オーラが全開なので、とても驚きました。
現在、showさんは手話を広めるために、講演会や体験会の手話講師など、いろいろな活動をされています。
自分の仕事は別にあるので、とても大変そうですが、新たな生きがいのようで……とても楽しそうです。
明るくユーモアにあふれていながら、ふと真剣さが垣間見える。そんな感じです。
昔のshowさんと同じ思いをしている人に、色々な人と交流して欲しいのでしょう。
自分で勝手に垣根を作って欲しくない。だからこそ、乗り越える手段の一つとして『手話』を活用していただきたいようです。
現在は、手話表現に対する見解の違い(手話を教えるなら、キチンとした日本手話を教えるべきというクレームがあった)から、YouTubeで手話を教えることはお休み。いろいろなことを楽しみながら、手話で語るような形になりました。
そんなshowさんの目標は、ろう者や聴者に関係なく、みんなで仲良くやっていけたらというもの。
私は『目的』と『手段』は別のものだと思っています。
手話は、あくまで『手段』であって、1番大切なのは伝えることのはず。
だったら『手段』が日本手話でも、日本語対応手話でも、良いと思うのですが……。
ここらへんは、複雑な事情と、ろう者の方の歴史や感情が関係してくるので、また機会があれば。
時には落ち込みながら、それでも手話に情熱を傾けるshowさんを見ていると、いつの間にか胸が熱くなる時があります。
✳1 聴者の為の手話講座は、探せばわりとすぐに見つかります。しかし、ろう者(手話が出来ない)相手の手話講座は、なかなか無いようです。
追伸(2024.2)
2024年2月9日の配信をもって、『showゆっくり手話ちゃんねる』は終了となってしまいました。
理由は、YouTube内でshowさんの使っている手話が、日本語対応手話であることへの批判。showさんの使っている手話が、違っている(?)事への批判などに耐えられなくなったからのようです。
手話は、地域や都道府県により、異なるものがありますし、時代によっても変わります。
showさんが、楽しく手話を広めようという意図が、理解してもらえなかったのでしょう。
あとは、前々から言われていることですが、『日本語対応手話』を手話と認めない一定の方がいること。
中途難聴者。特に年配の方にとって、『日本手話』はハードルの高いものです。
他にも、周りに『聴者』しかいない環境で、『日本手話』を覚えるのは困難です。(普段は『聴者』とコミュニケーションをとらなければならず、その為には日本語の文法を覚えることが必須となるため)
歴史的な背景があり、日本手話の変化に危機を感じるのは当然でしょう。ですが、『日本語対応手話』も、『日本語』と『日本手話』の間として、認めていただきたいと願っております。
差別のない世界を。
誰もが笑顔で生活できる為に。
再追伸(2024.3)
ファンからの声援を受け、ペースは減らすものの、YouTubeを続けるようです!
showさん、私は応援しています。
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