手話のお供

第2話 silent

　2022年に、フジテレビ系でやっていたドラマです。

　川口春奈さんが主演のドラマなんですが、やはり注目はSnow Manの目黒蓮さん。彼の日本手話の自然な動きには、驚かされます。

　ですが、あそこまで綺麗に、読みとりやすい日本手話で表現してくれる人は、あまりいないかもしれませんね……。

　風間俊介さんや、夏帆さんの手話も、見応えアリです。ただ、事実や人間関係が、話が進むにしたがってわかってゆくので、最初は理解できない部分もあるかと思います。

　ろう者の方から見ても、意見の分かれる内容でしたが、おおむね好評だったのではないでしようか。

（少人数ですが、ろう者の方が、ろう者役で出演されていました）

　手話の教材としても、良いと思います。

　ある、ろう者の役者の方がおっしゃってたのですが、普通のドラマを見ていて、街中のシーンなどに違和感を感じることがあるそうです。

『普通は歩いていると、車椅子の方がいたり、白杖の方とすれ違うこともあります。ですが、映画やドラマに、障がい者はいません。悪意はないのでしょうが、排除されているような気がします』

　確かに、ドラマや映画で、通りすがりに車椅子の人がいたら、何か意味があると思ってしまうのではないでしょうか。画面の端で手話をしている人がいたら、そちらの方が気になるかもしれません。

　でも、そういう人達がいても、普通に気にならないのが、本当の意味で自然なのでしょうね。

　いまから何年か何十年後には、それが違和感のない世の中だと良いなと思いました。

　silentの主題歌『subtitle』を中嶋元美さんが、YouTubeで手話歌されています。その抜群の表現力は必見です！

　silentでは手話監修をされていた一人であり、ろう者の方です。