第10話 やってみたその先は
このままえっちなCG集を作り続けるか、やめるのか判断をするときが来ていた。DLsite.comでは販売できないが、ほかにやり方を探せば道がありそうなのは、調べたからわかっていた。でも。
「ぱぱ、
すべり台を楽しむあちゃ太。まん丸のほっぺを赤くして、元気よく遊んでいる。とっても嬉しそうだ。
AI絵の作成は見送ることにした。ワシとあちゃ太との大切な時間が減らすのはもうやめだ。泡吹きそうになりながら完成させたムフフなCG12枚と、作りかけのシナリオはPCの中に封印した。解放することはないだろう。
カード支払いという巨大な問題はまだ残っているが、それはまぁ……他でなんとかすることにしよう。
AI絵は今もどこかで炎上しているかもしれない。でも、ワシ個人としては素晴らしい物だと考えている。
まったく絵を描いてこなかったワシが、こんなにすばらしい世界を表現できるのかと感動したのだ。人物も背景も色彩も、すべてが揃っていた。すごい時代になったと、心が震えた。ワシの子供たちにもAI絵に触れて欲しい。
AI絵を取り巻く環境は、今でも揺れ動きながらも前へ前へ進んでいる。日本の文化庁でも「AIと著作権」の講演映像をユーチューブで公開するくらいだ。世界はAIに対して前向きに動いている。
「ぱぱぁ。だっこ」
両手をあげて走ってきた我が子を抱き上げて、高い高いをする。腕と腰にくる重さだ。まだまだちびっ子なんだけど、大きくなったなぁ。
ぐんぐん成長するあちゃ太。この子が大人になる頃には、AIは更なる進化を遂げているだろう。あちゃ太には、色々恐れず触れて利用してほしい。
AIが関わる世界は、きっと素晴らしいし楽しい。ワシはそう信じている。
来月35万もカード払いがあるからムフフなAI絵で稼ごうと思ったら泡吹きそうになった話 ああたはじめ @tyomoranma2525
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