応援コメント

第34話 冬の夢、二」への応援コメント

  • なんだか巫女さんに背後を見られたら、守護霊に陽春丸がついているのかと思ってしまいますね!
    いやむしろ景親が立っているかな?

    作者からの返信

    コメント、ありがとうございます!

    そうそう、陽春丸と、景親と……。

    う~む、ここで、「景親が立っている」という読みは、深いですね! 綾森れん先生、さすがです!

    景義の昔の恋を知っているのは、景親だけ。

    景親の霊が、あの世からすこしおせっかいを焼いて、ふたりを引き合わせたのだと思うと、このシーンもまたいっそう、味わい深いものになりますね。


     ☆ ☆ ☆

     景義の背後に、毘沙璃は、景親の姿を見ていた。

     耳の奥に、景親の言葉が伝わってきた。

    (あの時の、三人でのケンカも、今となっては笑い話ですね。さあ、もう私は邪魔しませんよ。ふたりの時間を、楽しんでください)

     景親らしい、笑みを含んだ、穏やかな言葉だった。

     生きているうちには重ならなかった三人の魂が、今、ようやくひとつになって安らいでいるのだと、毘沙璃は胸に感じた。

    (ありがとう、三郎殿……)

     静かに、両手を胸の上に重ねると、景親に、陽春丸に、毘沙璃は感謝の言葉を唱えるのだった。


     ☆ ☆ ☆

    ……みたいな^^