第195話 【MI〇ちゃんのザーメン三分間クッキング】

「恭っち、いい? 一言もしゃべらないでって……って言ってもギャグボール噛まされてたらモゴモゴしか言えないけど何も言わないようにね。

 今日の恭っちは私のアシスタントだから。

 じゃあ始めるよ! 配信開始!」


●REC 配信開始【MI〇みぃまるちゃんのザーメン三分間クッキング】

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 チャラチャララッチャッ♪チャチャラララチャチャチャチャラチャラチャラチャラチャチャチャ♪

 どこかで聞いたような曲が流れている。微妙にフレーズを変えて著作権を回避しているようだ。


 タイルルが画面にかぶる【MI〇みぃまるちゃんのザーメン三分間クッキング】


 タイトルが消えると画面には調理台と一人のギャルの姿。そしてアシスタント?の姿が映る。

 直立しているアシスタントは異形というかちょっと異常な姿をしている。

 目と口の所だけ穴が開いた皮のボンデージマスクを被らされているが目の所にはしっかりとレザーの目隠しが、口にはギャグボールと呼ばれるゴルフボール大の穴の開いたボールを咥えさせられて何一つ話せないらしい。


 上半身は裸で乳首だけはお情けのように★型のニプレスで隠されている。下半身は黒いブーメラン水着一丁。

 アシスタントとはいえこれでは何も動くことさえできまい。画面には映っていないが後ろ手で縛られているのか手を後ろに回している。


 派手めなメイクをしたギャルが改造制服に身を包んで明るく挨拶する。

「ど~も~! いつもMI〇みぃまるチャンネルを見てくれてありがとう。視聴者のみんな元気?」

 ちなみに「MI〇」で「みぃまる」と読むらしい。


            《みぃまる今日は料理?》

            《後ろの男めっちゃいい筋肉! エロっ!》

            《今日もエッチなの期待》

            《男子パンツ脱いで!》


「はいはい、タイトルみれば分かるよね。今日はクッキングの生中継だよ!

 この配信見てるみんなは日頃からザーメン欲しいよね? 欲しくないやついないよなぁ?」


            《欲しい》

            《常備したい。常備薬にしたい》

            《あ~喉乾いてきた》

            《せめてニプレス外して》


「ありがとう! みんなも日頃から飲んだり浴びたりしたいよね。みんなもあーしみたいにこういう絶倫男の一人や二人飼ってれば搾っちゃえばすぐなんだけどさ」

 そう言いながらアシスタントの硬くなったものを握って一二度上下する。うめくアシスタント。

「あーしなら三分あればお口に出させてゴックンで大満足なんだけど、そうじゃないみんなに朗報! なんと三分あれば精液そっくりの疑似精液フェイクザーメンを作れちゃうんだな~これが」


            《な、なんだ~って~》

            《それは本当か? 雷電》

            《三分って早漏?》

            《そのまま脱がしちゃって》


「用意するものは何とグレープフルーツジュース130㏄に、クリームチーズ70g、これをミキサーで撹拌した後に栗の花のハチミツ大匙一杯とにがりを小さじ一杯加えて混ぜるだけ」

 そう言っててきぱきと準備してミキサーにかけているMI〇みぃまる。撹拌が終わったらハチミツとにがりを混ぜてコップ一杯の疑似精液フェイクザーメンを完成させる。


「かんせ~! 皆にも臭いを嗅がせてあげたいくらいのエグイ精液の臭いがキッチンスタジアムに漂っているよ~。ほらアシも嗅いでみ」

 アシスタントの鼻先に近づけるとギャグボールの奥からオエェッとえずく声。


            《みぃまる エグゥ》

            《男が吐きそうってリアル》

            《飲んでみて》

            《男にも飲ませて》


疑似精液フェイクザーメンを一回分くらい手の平に出してネチャネチャしたり指で伸ばして遊ぶMI〇みぃまる

「あーしのアシの精液よりちょっと色が薄いかな~でも十分リアルっしょ?」


「もし料理が苦手な人は市販の疑似精液フェイクザーメンもあるからね」

 そういいつつ今回のコラボ商品を画面にドーン! と表示。


激臭! 超リアルザーメンローション! 定価1,080円(税込み)

https://kakuyo××.jp/16817330657862919436/fakesemen/sale.ht×l

URLがコメント欄にも表示されてリンクがクリックできるようになる。


            《とりあえず三分クッキングしてみるわ》

            《注文してみよッと》

            《味は? どっちが美味い?》

            《ホンモノも見せて》


「ああ、そうだね。飲み比べしてみないと。こっちの市販品から…ジュルルぅ♡

 あ、生臭い……けど味はあんまりしないね……でも質感は超リアル。あがる」


「で、三分クッキングの疑似精液フェイクザーメンは……ジュルルルゥ……ああ……マジで鼻に抜ける臭いがモノホン……ゴックンッ……うぇぇ……味だけじゃなくて喉ごしまでリアル。

 だけどこっちは保管できる期間が短いしやっぱり使いやすいのは市販品かな~」


            《栗の花のハチミツ高っ》

            《コスパはやっぱりザーメンローション♪》

            《ゴクリッ! 美味しそう》

            《後ろのホンモノがイイ!》


「私みたいなレベルならコップ一杯くらい全部ゴックンできちゃうけどね。この後は本物で楽しむから。

 じゃあこれでMI〇みぃまるちゃんの三分間ザーメンクッキングは終了しゅーりょー! またの配信をお楽しみに! バイバイMIみぃぃ」


            《バイッ》

            《バイバイMIみぃ~》

            《バイバイMI〇みぃまる

            《残念。ホンモノ見たかった》


「恭っち、お疲れ~。じゃあお礼に一発抜いちゃってもイイよね?

 いや~、このピチピチのブーメラン水着が気になって集中できなかったわ~

 配信終わりの生搾り一発 いっただっきま~す♡」


握っ! ぐにゅっ♡ 


ガシッ! ギリギリギリギリ!


「へっ!? 恭っち手を拘束されてるんじゃ? なんでアイアンクロー!? イテテテテテッ! 頭われちゃう! イっちゃう、イっちゃうから止めて~」


            《配信続いてる》

            《ハプニングキタ━(゚∀゚)━ !!!!! 》

            《接続切らんでよかった!》

            《リアルガチ?》


「陽菜っち裏切ったな! 配信止めて……お願い……イっちゃうから」


 ・・・本日の配信は終了しました。次回の配信をお待ちください・・・・・・・


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 ここまで200話近く書いてきて一番文字数が多いのが今回の配信回だった。


 この配信回を書くために練習として書いたのが番外編「姉と幼馴染と僕のちょっとエッチな文芸部日誌~おっきさせた方が勝ちの文芸バトル~」の二話だったりします。文芸部はみおと恭介のいる光画部のお隣さん。

 興味があれば良ければ見てやってください。

https://kakuyomu.jp/works/16817330659710532155/episodes/16817330659748065302


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