第196話 大爆発を起こして爆発消火しよう
どうにか藤岡と一緒に【
予想通りというか最後に藤岡が暴走しかけたが、俺の手を後ろ手に手錠で拘束するように言われていた陽菜が機転を利かせて手錠をかけずに輪っかを握らせるだけにしてくれたので手を自由に動かせて藤岡にアイアンクローをかまして事なき(?)を得た。
文字通り陽菜の
今の俺と藤岡は藤岡のマンションのリビングのソファでぐったりしていてる。目の前のテーブルには陽菜が入れてくたグレープフルーツジュースが置いてあるがさっきの今でグレープフルーツジュースはちょっと手がつかない。
俺は流石にあのままの格好ということはなくてレザーのマスクと目隠し、ギャグボールを外してバスローブのようなものを着させて貰っている。バスローブの下はまだブーメラン水着のままだ。
「恭っちのせいでいつも見に来てくれる視聴者の前でドMイキしちゃった……死にたい。いや、恭っちが死ぬべき」
「人にボンデージマスクかぶせてあれだけの生き恥を晒させたうえで抵抗できないと思い込んで『一発抜いちゃっても』とか言っていた外道が何を言うか」
二人でソファから足を延ばして相手のことをゲシゲシ蹴り合う。
陽菜はさっきのキッチンスタジアム(?)で一人せっせと疑似精液を作っては小さなキャップ付き容器に5mlずつ小分けにして保存している。
全校女子生徒分約270人分を作るので1.5リットルくらい作っている計算になる。
今回の作戦のかなめ、疑似精液を希望している全校女子に飲ませるのだ。
今日の配信は学内一の淫フルエンサー、藤岡みおが告知して今回の噂が気になっている女子は全員見ておくようにと連絡が回っている。
今回の生配信はうちの学校以外にはゲリラ配信だったし同時接続数が3000程度だったから、そのうちの1割程度がうちの生徒だったんじゃないかと思う。
編集後に録画配信をしてどのくらい伸びるかは俺の知った事ではないがあんまり見られないで欲しいというのはある。
これで疑似精液が俺が体内で作ったホンモノザーメンじゃなくて、こうやってグレープフルーツとクリームチーズをベースに作った偽物ってことがしっかり伝わったはず。
この状況下で全校女子がこの疑似精液を味わえば俺のザーメンがくそマズイのではなくてこうやって作った疑似精液がくそマズイって伝わるって寸法。
ほぼ絨毯爆撃! 延焼してる噂の火元に爆弾を放り込んで大爆発を起こして爆発消火しようという作戦だ。
GWが始まる4月下旬にギリギリ間に合ったから明朝作戦実行すれば休み中にみんながクールダウンして噂が治まるって計画だ。
これで一晩寝ずに頑張ってコンテまで切ってくれた藤岡への謝礼も出来る寸法だ。先方の会社も有名淫フルエンサーが淫スタグラムで紹介してくれるということで二つ返事だったそうだ。
流石は委員長! 西園寺家の会社もこの交渉力があれば将来安泰だろう。
趣味のままエロマンガ家になったりしないよね? それはそれでありだとは思うけど。
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