苦しみの根源

@kaluako

02

「あきらめを十分に用意することが、人生の旅支度をする際に何よりも重要だ」

           ショーペンハウアー


苦しみはどこから来ているのだろう。


仕事、学校、家庭、病気や怪我、愛、死。


いつまで耐えればいいのか。これが永遠と続くのではないか。


ずっと病気であることが苦しみの根源だと思っていた。

でもきっと、それが一番の根源では無い。

それに派生する様々なもの。


人間関係のしがらみ、生活、自尊心の消失...


冒頭に書いたショーペンハウアーの言葉は、一見厳しく見えた。

しかしそれは、自分の夢や希望を諦めるのではなく、他者を変えようとすることや過度な幸福を諦めるということなのかもしれない。

そう考えると、少し心が軽くなる。


他者との格差が自分を苦しめる多くの要因になった。

孤独や苦悩が浮き彫りにされ、心を貪る。


とても苦しく、耐え難い。


しかしそれは、必ずしも永遠では無いはず。

「すべてはうつろい、永遠では無い」

諸行無常の考えはマイナスのものだけに働く訳では無い。そうでなくては生きていくことは出来ないだろう。


苦しみを一つ一つ開き、見つめ、向き合うことで苦しみの根源が見えてくる。

それを見つけることが出来ればと救いとなるものが増えていく。


ずっと何も無い道を、苦しい道を歩き続けてきたからこそ新しく美しい道が切り開かれるのかもしれない。


それでも同じ道を行ったり来たり。


諦めるにはとても勇気が必要で、まだ行ったことのない道は怖い。


なぜ苦しいのか。どうしたらいいのか。

たくさん考え、悩んで、向き合って...

そうすればきっと、切り開かれた道となる。


「幸せはコークスのようなものだ。なにか別のものを作っている過程で偶然得られる副産物なのだ」

         オールダス・ハクスリー


苦しみを知り、幸せを数えることが自身の幸福への旅路に繋がっていくと信じて。


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