【外国人観光客激増!】日本にしかない最大最強の魅力!

エテルナ(旧おむすびころりん丸)

【外国人観光客激増!】日本にしかない最大最強の魅力!

コロナも明け、訪日外国人が増えました。

2023年3月ではおよそ180万人、4月には190万人を記録し、200万人の訪日も目前となっております。


2000年代には年間で6~700万人の訪日だった頃に比べると、非常に多くの方が日本に興味を持ってくれていることが分かります。


これに伴い、外国人のマナーなどによる問題が発生しますが、今回はその点を取り上げるつもりはなく、今後の日本への興味がどう移り変わるかについてお話します。


日本は観光魅力度ランキングにおいて1位に輝きました。

充実した交通機関に、その正確な時間管理。深夜も出歩ける治安の良さやゴミ一つ落ちていない路上やトイレの清潔さ。おもてなし精神による接客の上質さや日本人ならではの親切さなど、日本を訪れて皆が皆、良かったと思うかはともかくとして、不快に感じることは少ないでしょう。

昨今は欠点とされていた支払いサービスも充実しはじめています。

単一民族国家かつ島国である為、言語が通じにくい点は今なお不便ではありますが、これも翻訳サービスの向上により、障壁は年を追うごとに小さくなっています。


日本の魅力は文化においても多岐に渡ります。

優れた日本食に、独創的で歴史のある建築物や着物文化。サイバーパンクを思わせる都会もあれば、伝統的な桜や竹林などの豊かな自然も混在します。


住んでいる私たちは気にも留めませんが、訪日外国人にとっては、まるで異世界に訪れたかのような幻想的な世界であり、しかも清潔で快適で親切とくれば、必然的にリピーターも増え、コロナのような異常事態が無い限りは、年々訪日外国人が増えていくことも頷けます。


しかし、こうした歴史的価値や利便性、国民性だけが日本をここまでの魅力的な旅行先に仕立てたのでしょうか?

昨今の日本への関心は異様なほどの高まりであり、つまりは直近の変化が日本をここまでの人気に押し上げたのです。


同じく人気旅行先のフランス・スペイン・アメリカなどには成し得ない、各国の特徴とまったく異なる、日本最大にして最強の文化。それが――


日本のオタク文化です。


アニメや漫画にゲーム、日本には多くの創作物が存在します。

そして昨今、これらを嗜む外国人は非常に多くなりました。

ドラゴンボールにセーラム―ン、宮崎アニメにポケットモンスター。

そして直近では鬼滅の刃に進撃の巨人。


これらを目当てに訪れる外国人も、年々増加の一途をたどります。

また旅行でなくても、海外で開催されるジャパンエキスポでは、コスプレをした外国人が多く来場します。


確かに日本は歴史的な魅力も巨大です。

寺や神社、城や旧い町並みなどは多くの人々を魅了しますし、旅行先を選ぶ理由において、今でも大きな要因であることは間違いありません。


しかしそれらを差し置いて、なぜ日本のオタク文化が最強かというと、それは大人になってから気付く歴史的・文化的な魅力ではなく――


子供の頃から慣れ親しんだ魅力となり得るからです。


好きなアニメや漫画やゲーム、あなたも子供の頃に見たものは深く印象に残っているのではないでしょうか?

子供の頃にドラゴンボールを見たならば、今でも作品を追ってしまう人もいるでしょうし、CMや番組で話題に上がれば、きっと思わず目を向けて、テンションも上がることでしょう。

子供の頃にポケモンをしていれば、今でも作品を買い続ける人もいるでしょうし、ネズミと聞くとミッキーよりピカチュウを連想してしまう人もいるのではないでしょうか。


およそ人間の人格は10歳までに形成されるといいますが、子供の頃に慣れ親しんだ、若しくは大好きだった作品はずっと心に残り続けます。

創作物は日本ではなく海外でも作られますが、しかし実写寄りな海外と比べ、子供の時点で魅了してしまうアニメやゲームコンテンツが最強なのはその点です。


その者の人格形成期に、強大な影響を及ぼしてしまうのです。


言い方はとても悪いですが、子供の頃から日本のアニメや漫画やゲームの洗脳を受け、そうして育った大人は当然、子供にもそうしたものを見せ、しかも歴史的な価値と違い、常に新作が発信され続けますから、この洗脳は決して解けることはなく、指数関数的にオタク人口は増え続けます。


ひと昔前には侮蔑されたオタクですが、今ではむしろアニメを見ない方が不自然で、誰しもが鬼滅の刃を知っていて、呪術廻戦を知っていて、ポケモンを知りちいかわを知り、見ていたとしても悪口を言われることはありません。

そういう大人が増え、そして子供が増えれば、この偏見はより一層薄まり、かえってオタク文化を知らない方が虐げられるほどの勢いです。

この勢いが同じく海外でも起きており、特にポケモンの市場はアメリカが日本を抜いて一位です。


そして子供の頃には気付かなくても、大人になれば、その文化の発祥地が日本であることに気付きます。

そして漫画やアニメは日本由来のものですから、訪れれば当然、ゆかりのあるモノや場所が豊富にあります。

また、長期的な歴史的経緯を待たずとも、モデル地となればすぐに、真新しい観光地が出来上がります。


あなたが一度、モンサンミッシェルを見て、次に見たくなるのはいつですか?

無論、大好きであれば何度となく足を運ぶかもしれませんが、しかしそこには前と変わらないモンサンミッシェルがあるだけです。

しかし漫画やアニメ、ゲーム文化は年ごとに、あるいはそれより早く新しい芽が息吹きます。

グッズが販売され、コンセプトカフェが作られ、芽は次々と花開きます。

目まぐるしい情報の風にさらされて、人は綿毛のように飛んでいき、気付けば再び、日本の地に降り立っているのです。


また、創作物の強みとして著作権があります。

交通機関の発達と正確さは、自動運転により日本の優位性は無くなるかもしれません。日本食などは、調理AIの進化によりどこの国でも美味しくなるかもしれません。

接客サービスの良質さは、ロボットの発達で平等になるかもしれません。

しかし例えAIが進化しても、著作権を破ることはできません。

仮に現状のポケモンより優れたCG技術のゲームを作れても、より繊細な映像のアニメを作れたとしても、ピカチュウという超人気キャラクターを勝手に使うことは許されません。

そして魅力的なキャラクターの強さはドラゴンボールやガンダムを見れば分かるように、世代を超越して続きます。

権利が続く以上は、いかなる先進国も真似することはできません。


子供の頃から慣れ親しんだ文化の発祥地を嫌いになることは難しく、興味を持たないままでいることも難しい。

くどいようですが、子供の頃から心を奪ってしまう点が、オタク文化の最強な理由です。

一定の世代より上の人間は、歴史的や政治的な理由で他国で嫌いはじめますが、アニメやゲームはそれ以前の、純粋無垢な心を虜にしてしまうのです。


犬と育った者が生涯を通して犬好きなように、猫と育った者が生涯を通して猫好きなように、実家の料理を一際美味しく感じるように、人は幼い頃から好きなものは大事にする傾向があり、例え後に悪評を聞いたとしても、己の中で擁護し、好きな気持ちを守り続けます。


今この瞬間にもアニメを見てゲームをし、日本を訪れている外国人がいます。そして彼らの子供たちも、日本の文化に触れて育ちます。

そしてこの情報化社会、慣れ親しんだものや好む情報はアルゴリズムにより、よりいっそう目に留まるようになります。

大きな変化のないモナリザや自由の女神が常にSNSに現れることはありませんが、刷新され続けるゲームやアニメや漫画の情報は常に常に目に触れ続け、となれば当然、日本を頭に浮かべる機会は多くなり、訪れたいと思う者も確率的に発生し易くなります。


日本が魅力的な創作物を生み出し続ける限り、日本に興味を持つ者は指数関数的に増え続け、今後も訪日外国人は増加の一途を辿ることでしょう。

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