大討伐スリップダウン

@hiyayako

第1話 漆黒の魔王

渋谷のスクランブル交差点は

今日も街の灯りが暗い夜を照らしていた...

人間は大昔に誕生したものの、

長い年月が経ち...今は現代社会が主流となっている

しかし、この世界の真の

支配者は人間そのものではなく、

英霊術師(ネクロマンサー)が

支配している世界なのだ。

よってネクロマンサーは日本に存在している場合が

最も多く、強いて言えば

日本が最強の国となっているのだ。



???

「...!」タッタッタッタッ!



街ではダミーディバインが大量発生。

スペクターにもディアクターにも

なれなかった悪から生まれた

悪霊(ダミーディバイン)を退治するために、

たった1人の少年が立ち向かった

その名前は...



マーク

「今日も安心して眠れないようだな」



ミドルレンジ

「盗んだハイテクターを改造した甲斐があったな」



彼の名は

石嶋 真有来(いしじま まあく)

2つ名は漆黒の魔王。

なぜ漆黒の魔王と呼ばれているのか?それは

ミドルレンジの圧倒的攻撃手段の多さと

多彩な能力と耐性、

自己再生能力と本体にノーダメージ付き、

人間とは思えない脅威の身体能力、腕力、

スタミナ、体力、スピード、エネルギー、

そして特定の能力のみ本体である

マークに付与して一緒に共闘も可能なのだ



ミドルレンジ

「クアンタム・ジ・ブラスター!!」



腕に装着している

アームが同時に開き、エネルギーを溜めて

超電導エネルギーを発射し、

ダミーディバイン達を

一撃で灰と化した...それを

たった3分でこなし、ちょうどカップラーメンが

できる時間だろう。



マーク

「雑魚相手に時間をかけなくても良かったんじゃないのか?」



ミドルレンジ

「雑魚相手にマジになるのは無駄だろ」



この少年にはとてつもない狂気を

皆が感じているため、

神々や悪魔、そして暗黒神に破壊神ですら

お手上げのレベルだ。



マーク

「...」缶コーヒーを片手に



翌日の朝は

自動販売機で心を安らぐために

一時休息を取っている。

マークは、ミドルレンジと出会ってから

強敵と一度も遭遇していないため

いつも戦闘

が、今後の仲間との出会いが

彼の運命を変える...



〜マコトとアズサ〜



マコト

「おーい!アズサ〜!」



アズサ

「あ!マコトくん!おはよ〜!」



明るくて輝かしい日差しが

少年少女の青春をダイヤモンドのように

照らしてくれるこの日常的な空気。

青木マコトと時野アズサはいつも仲良しな

幼なじみなのだ。で、2人は

学校へ行き、午前中の授業が

終わってやっとお昼休憩へ



マコト

「まさかここでも学校が一緒になるだなんて」



アズサ

「も〜!マコトくんが一緒に行きたいって

言ったんでしょ!」



ツンデレオーラで

マコトをツンツンさせるアズサお嬢様。

屋上で美味しい弁当を食べながら

わちゃわちゃと楽しくトークをするのであった。

2人はまだディバインの存在を知らないため

ディバインと出会った場合は2人の運命を変える

だけでなく、次から次へとネクロマンサーが

姿を現すことになるだろう。つまり

この時はまだ戦いが始まるとは1ミリも

予想していないのだ。



マコト

「1日過ぎちゃったな〜」



アズサ

「ほんと!時間って待ってくれないよね!

困っちゃうよ〜(汗)」



夕暮れがルビーのように

綺麗だが、これから

夜になれば辺りは真っ暗となる

だが皆は予想できるだろうか?

ダミーディバインが活発に動くのは

夜が一番危険だってことを...

当然夕方でも被害がゼロというわけではない。



マコト

「あれ?あの子泣いてない?」



自動販売機の前にいる女の子が

しくしくと泣いているが、

皆は既にお分かりだろうか?



アズサ

「どうしたの?お家分かるかな?」



話しかけると

少女はこう答えた



怪しい少女

「苦しいの...」



マコト

「え?苦しい?」



腹痛でも、頭痛でも

具合が悪いのではない。

すると少女は顔を向いた瞬間

悪魔に取り憑かれたかのような

不気味な表情を浮かべたまま、

こう言った。



ダミーディバインに取り憑かれた少女

「楽になりたい...そのために

誰かを奪う...そしてそのまま喰らい続ける...

だから...命...ちょうだい...!!」



マコト

「うぁぁぁぁああ!!」



少女はいきなり

マコトの腕を噛みちぎろうとした。

人間とは思えないほど恐ろしい顔をしていて、

人間を攻撃しようという考えしか

脳みそに残っていないのだ。

マコトとアズサはひたすら逃げようとしても、

少女はそのまま追いかけてくる



ダミーディバインに取り憑かれた少女

「アハハハハハハハハッ!!」



なんて恐ろしい光景なのか...

逃げても逃げても

追いかけられ続けて

辺りはすっかり真っ暗となり、

夜道を駆け回る羽目に...

が、その様子を見て戦闘をしかけるものがいた...



マーク

「あの子供...ダミーディバインに

取り憑かれているな...」



ミドルレンジ

「人間にしては不運な霊気を感じる」



絶望と恐怖は

戦いにはよくあること...

暗く染まった夜道と

人の気配すらない空間は

悪霊がウロウロするものなのだ。

だが、そんな時に希望もやってくることもある。



ミドルレンジ

「悪霊除霊術(アンチダークネス)!!」



ダミーディバインに取り憑かれた少女

「きゃぁぁぁぁーー!!」

女型ダミーディバイン

「ぬぁぁぁぐぁあぁぁぁ!!」



漆黒に染った魂を持つ魔王...

守護霊を超えた守護霊を味方につけて

悪者本人に絶望を与える

狂気的ネクロマンサー...

石嶋真有来。漆黒の魔王という

名前で恐れられている伝説のネクロマンサーだ



マーク

「ったく、強いやつをかたっぱしから

消してきたせいで、最近の戦いは

退屈だな」



ミドルレンジ

「練習試合以下だろこんなの」



マコトとアズサは

何が起こったのか

未だに謎すぎて非常に混乱している

2人は冷静にマークに

話しかけて何をしたのか聞いてみたところ



マコト

「つまりさっきのはお化けみたいなものってことですね」



マーク

「そういうことになる。それを対処するためにディバインが存在するんだ」



彼の名は石嶋真有来。

街では漆黒の魔王という名で恐れられている

伝説のネクロマンサーだ。

そのネクロマンサーとは英霊を操って

物事を解決していく戦闘に向いている

死霊術師のことだ。3人は

知り合いになって共に事件を解決することにした...



続く...

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