第28話 作戦会議

一向は宿泊施設に着いた。

そこは3階建で屋根が特徴のある三角形の屋根だった。

カイ「アリ、部屋に入ったら盗聴の確認をするぞ...」

アリ「オーケー...」

サキ「ふぅ、やっとシャワーが浴びれるわ」

リン「ワタシもはやくシャワーがあびたいワ」

サキ「男達は最後ね」

男三人「あいよ」

リョー「俺もさすがに臭くなってきたぜ。久々のシャワー助かるぜサキさん」

サキ「あんたの臭いは元々でしょ、見た目からして臭いそうだもん」

リョー「ひ、酷いこと言うなー。ま、毛量も多くて汗もかくからな!本当ちゃ~本当だな!がははっ!」

カイとアリ「いや納得するなよ...」

5人は雑談をしながら受付で待っていた。


サキ「ང་བཅས་ལྔ་ལུ་ ཁང་མིག་སྟོངམ་ཡོདཔ་ཨིན་ན།?(5人だけど部屋は空いてるかしら?)」

受付「ཁང་མིག་གཉིས་ཆ་ར་ལུ་བགོ་བཤའ་རྐྱབ་པ་ཅིན་ ཁང་མིག་སྟོངམ་ཡོདཔ་ཨིན།(2部屋で別れるなら空いてます)」

サキ「ལེན་ནུག(それで)」

そう話終えると2つの鍵を受け取った。

サキ「ほら男どもは401号室ね。私達は202号室にいくわ」

カイ「ちょっとそんなに離れてちゃだめだろ」

サキ「は?別に問題ないでしょ。あんたらで好きにやったらいいでしょ。私達は関係ないもん」

アリ「そんなこと言っても同罪なんだよ。なら部屋で大人しくしてろよ。余計な事をいったり騒いだりするなよ」

サキ「は?バカじゃないの。子供じゃあるまいし、いちいち騒がないわ。あんたらこそギャーギャーわめき散らかすんでしょうね」

リョー「まぁまぁ落ち着いてくださいよ。仲良くやろうや。それ、サキさん達は部屋にいったいった~」

サキ「言われなくても行くわよこのヘンテコゴリラ!行くわよリン!」

リンは苦笑いを見せつつ部屋に向かった。


カイ「はぁ、やっとうるさいのが消えた...」

アリ「まったくこれだから女ってのは手間がかかる」

リョー「早く部屋にいこうぜ!ひとっ風呂浴びねーとな!」

カイ「うるさいなー、まだ部屋を確認してからだ」

リョー「なるはやで頼むぞ👍️」

アリ「大人しく外で待ってて」

そういうと401号室に着いてカイとアリは部屋に入っていった。

リョー「はひゃー、1人でなにするかな~。ちょっくら外でも見てみるかな~」

カイ「ここに1つ...ここにもあった」

アリ「この裏にもだ。かなりの数が仕掛けられているな」

カイ「もしかしたら今頃、包囲しててもおかしくないよな」

アリ「ここまでかなり時間かかったからねー。連中もそうバカじゃない。ここに来るのは想定内だろうね」

カイ「ここは開拓されているしもうバレている頃合いだろう。早めにずらかる準備をしないとな」

2人は部屋のチェックを終えた。

アリ「リョーさん、確認終わったよー。ってあれ?どこに行った?」

カイ「なんだよー、側にいてって言わないとどっかにいくタイプなのかー?」

アリ「まぁじっとしていられる性格でもないだろう。外に探検に行ったんじゃないか?」

カイ「だと良いけどね」


すると外から男性の悲鳴が聞こえた。

アリ「この声...リョーさんじゃないか?」

カイ「まずいことになったな...早く助けに行かないと!!」

2人は急いで外に向かった。

外では人だかりが出来ていた。

カイ「すいません!ちょっと通りますよーっと」

人だかりの中をくぐり抜けた。

そこには...リョーがターキン(牛)と戯れていた。

カイ「おま!なにしてんだこんなところで!」

リョー「ははは、舐めるのはよせよ!お!カイか!!ここに面白い動物がいるぞ!!」

カイ「おいおい冗談はやめてくれ...」

アリ「あんなバカデカイ声を出して、この有り様か...」

するとそこにサキまでが様子を見にきた。

サキ「なにしてんの、あんたら」

カイ「いや、これはリョーさんが...動物と戯れていて...」

サキ「あんなバカデカイ悲鳴を出してこんなに住民を集めちゃ!格好の的でしょうが!!!バカじゃないのあんたら!!!」

アリ「だから、これはリョーさんが...てかサキさんもそんな大声ださないでよ」

周りの住民は不思議そうにジロジロと見ていた。

サキ「もう知らない、こんなバカな人達!」

サキはそう言うとズカズカと部屋に戻って行った。


そしてカイは我慢出来ずにリョーの頭をひっぱたいた。

カイ「もうそこまでだよ。早く部屋に戻るぞ。目立ちすぎたよ」

リョー「いってーな。ちょっとくらい良いだろうが。最初はびっくりさせられて大声だしちまったけど、今はこの通り仲良くなってんだからさ」

アリ「そういう問題じゃねー、悠長(ゆうちょう)にしてられないからこんな目立つなっていってんだよ」

リョー「わかったよ、大人しくするよ。部屋に戻ればいいんだろ、たくっ」

カイは少しリョーを睨んだ。

カイ「ここにいられるのも時間の問題だな...」



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