ひとくちAI怪談

 『ひとくち怪談』(https://kakuyomu.jp/works/16817330648351718887/episodes/16817330648370849128)をベースにAIのべりすとが出力、それらに適当に手を加えたものです。


〇朝起きると枕元に赤飯があった。誰か誕生日だったろうかと記憶を辿っても特にそういったことも思い出せず、けれども捨ててしまうのはさすがにもったいない気がしたので食べた。


〇夜中トイレに起きた時、居間の方で物音が聞こえたので行ってみるとテーブルの上に包丁が置いてあった。誰のものだろうと不思議に思い手に取ると突然後ろから悲鳴があがった。振り返るとお母さんが立っていて私を見つめていた。どうしたのと聞くとなんでもないのと涙声で言い台所の方へ消えていった。気になったが眠かったこともあり私は部屋に戻った。それから数日たったが相変わらずお母さんは元気がない。


〇夜に車で走っていると道端に誰かが倒れているのを見つけた。一瞬死体かと思ったのだがよく見るとそれは人間ではなく猫だった。毛並みの良い三毛猫。車に轢かれたのだろうか、ぴくりとも動かず横たわっている。その場を通り過ぎようとしたところで、猫がこちらを見ているのに気づいた。じっと恨めしそうな眼差しで睨んでくる。その瞳には強い恨みの色がありありと浮かんでいた。なんだか気味が悪くなり急いで車を発進させた。バックミラーをちらりと見ると、猫はまだこちらを見つめていた。


〇深夜、眠っていると何者かに体を揺すられた気がした。最初は無視していたが何度も繰り返されるのにいい加減腹が立ち怒鳴りつけてやった。しかしそれでも相手は止めようとしない。しまいにはまったく聞き覚えのない甲高い声で笑い出した。気持ち悪いことこの上ないので布団をかぶって黙殺した。


〇学校帰り、駅のホームを歩いていたら線路に落ちてしまった。運の悪いことにちょうど電車がやってきてそのまま轢かれてしまうかと思われたのだが、寸前のところで助けられ事なきを得た。しかしその時の衝撃で足を骨折してしまい、結局そのまま入院することになった。見舞いに来た母にそのことを話すと、母はなぜか悲しそうに俯いて、それからぽつりと呟いた。「あなたはもう帰れない」何を言っているのか分からなかったが、その時の母の表情はとても印象的だった。まるで今にも泣き出しそうな顔だった。


〇旅館に泊まったときの話。夜中にふと目が覚めて部屋の外に誰かがいる気配を感じた。しかし寝ぼけていたので気にせず目を閉じていると、やがて部屋の中に入ってくる音がした。それは私の枕元に立つとじっと私の顔を見下ろしたあとそっと手を伸ばしてきた。頬に触れられる感触があったが不思議と嫌な感じはしなかった。むしろ温かい何かに包まれるような安心感さえ覚えた。そして次の瞬間、そいつは私に覆い被さると首筋に噛みついた。痛いと言おうとしたが口がうまく動かなかった。そいつはそのまま私を引き裂き、貪り食った。痛みはあったが不思議と恐怖はなかった。私はそいつの正体に気づいていたからだ。そいつが私を食べている間、私はずっとそいつの名前を呼んでいた。


〇昔、友人に誘われて夜の山奥に行ったことがある。懐中電灯を手に歩いていると、突然どこかから赤ん坊の泣く声が聞こえてきた。驚いてあたりを見回したが誰もいない。気のせいかと思い再び歩き出そうとしたところで、今度は別の方向から同じような鳴き声が響いた。さらに違う方角からも。どう考えても1人のものではない。何人かいるようだ。私たちは怖くなりすぐに下山することにした。


〇家の近所にある林を散歩していた時のこと。その辺りは子供のころよく遊んでいた場所だったので、懐かしくなってぶらついていた。すると遠くの方で何か大きなものが倒れる音がしたので行ってみると、木が何本かなぎ倒されていた。何があったのだろうと考えていると、近くにあった池の中から何かが這い出てくるのが見えた。それはとても奇妙な生き物だった。大きさで言えば象くらいはあったと思う。それがぬらぬらと湿った身体を引きずりながら地面を這うようにして移動して林の奥へと姿を消した。


〇ある晩、仕事を終えて家に帰ると家族全員がそろっていた。お父さんが深刻な面持ちをしている。どうかしたのか聞いてみたところ、これから大変なことがおこる、だから心の準備をしておきなさいと言われた。いったい何が起こるんだろうと思っていると、不意にテレビがついた。画面を見ると私が映っていた。しかも全身血まみれで目も当てられないような状態だった。これはいったいどういうことだと混乱していると、またテレビのチャンネルが変わった。今度はニュースのようでアナウンサーが原稿を読み始めた。『先ほど入ってきた情報によりますとP県Q市に住む会社員Rさん42才が自宅で殺害された模様です。警察では殺人事件として捜査を進めています。現場の状況からみて犯人は被害者の妻であるLと見られており……』そこまで聞いたところでまたチャンネルが変わり今度はバラエティ番組が始まった。番組は終わりまで見ることなく消された。そこでようやく自分が何らかの事件に巻き込まれたのだということに気づいた。


〇公園のベンチに座ろうとしたら誰も座っていなかったのだけれど腰掛ける瞬間に何かが手に触れた。そこには小指ほどの小さな人影があってぶつくさと文句を言ってきた。うるさいなと思ってよく見たらそれは自分の手の小指だった。

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