ウォーターミラー
無音
起
とある東京の一角。私は今日も平凡な日々を過ごしている。今日は雨。バスの窓に流れる雨のしずくを目で追っていると次のバス停についた。ふと耳を澄ますとバスのアナウンスが聞こえる。カウンセリング。今思えばもう高校生だ。あの無邪気だった頃の自分はどこに行ってしまったのだろうと思うくらい、自分は汚れてしまった。そう思うと少しだけ昔が恋しくなる。たまには過去を思い出すのも悪くないな、と思いながら次のバス停で降りた。
雨は先ほどより弱まった。もう日が差している。虹は出ていなかった。雨上がりの湿った空気を吸い込む。今日は早かったので少しぶらついて帰ろうと思った。さっき急いで買ったビニール傘を閉じて私は歩き始めた。
歩き始めてから5分ほどたっただろうか。私は少し離れた見たことのない廃墟の前に立っていた。廃墟というのはなにかとても引き寄せられる。ただの好奇心で中に入ってみた。その瞬間目に映ったものは私の心を激しく打った。ピンとくる以上のもの。自分が美しいだとかきれいだとか思うものでもなくて、感動というよりも衝撃的なものだった。言葉では表せないけれど、伝わる人には伝わるようなもの。きっと普通の人にはただの水たまりに見えるであろう物が、今の私にはとても価値があるような世界遺産のようなものを見ているようだった。崩壊している天井から少し日が差して一部をきらきらと輝かせている。周りに生えた雑草はその存在を際立たせるにも思えれば隠しているようにも思えた。少し我に返ると汗をかいていた。夏だったのもあるけれどきっと今まで見てきたもので一番私の心を打ったものが今独り占めできていることに感謝した。
時間が過ぎてゆく。私はその水たまりの前で呆然と立ち尽くしていた。そして思った。「この水に触れたい」と。これはきっとただの雨水だけど。何か特別なようなものを感じた。一歩踏み出そうとしたその瞬間、天井からさっき降った雨の一滴が水たまりにしたたり落ちた。私は目を見開いた。波紋が広がる。瞬きをするとそこは、
『シンメトリー』
水の世界だった。
___
炊飯器です、こんばんは。
ウォーターミラーの起はいったんここまでです!
内容詰め込もうと思ったんですが割と文字数少なめでした…
このお話しのネタは実は下校中に思い付きましてその日も同じ雨だったんですよ。
廃墟ではないんですが人気のない駐車場に水たまりがあって。そこに景色が映ってるのを見てこれだ!!って思いました、
これが中一のときの六月ごろなので大体一年前のものですね。
中二になって少しだけ文章を書くのもうまくなってきたかななんて思いながら比喩表現が多すぎる小説書きました笑(まあみんなが小説書いてるのにあこがれを感じたためですね、ネタはあったので書いてみようと思っただけでクオリティやべーです)
とりあえず眠いのでそろそろ寝ようと思います。まあまだ二時すぎですが。
最後の文でめっちゃ文字数稼いでるようになっちゃったごめんなさい、
それじゃあ寝ますおやすみなさい!
ウォーターミラー 無音 @muon_not
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。ウォーターミラーの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます