好きになっても。嫌いになっても。

そもそもレビュワーの私は「二十首連作」というのがどのようなジャンルか知りません。

二十首連作の中で、起承転結が必要なのか。どれくらい共通項が必要なのか。などは調べてません。
「まあ、二十首必要なんだろうなあ」とゆるく予想してるだけです。

そんな中のレビューです。

短歌にかぎらず多くの作品がそうですが、作者が「100人読者がいたら10人ぐらいは気づいてくれたら嬉しいなポイント」みたいなものがあると思います。

そして、この作品はそれが少し多めな気がします。当然無学な私が読んでも、「元ネタあれだ!」とピンとこないのですが、

ピンとこなくても楽しめるような作品になっていると思いました。

「きっと作品を並べる順番とかも色々考えたんだろうなあ」と思うと、5分もあれば読み終える文字列の中に詰まった時間をはかることはできません。

知的な楽しみができる人にも、できないひとにも優しい作品である、この作品は知名度が上がってほしいなあと思ってしまいます。

それから、
「青春」というテーマがなんとも短歌というフォーマットに似合ってると思いました。その理由を語るのは、なんだか短歌や作者に失礼な気がするのでやめます。

素敵な言葉たちでした。