天使の選んだクリスマス

小林飛翔(Al)

クリスマス梨璃

すずの音がなる。

今日はクリスマスだ。

5歳の梨璃は、雪の積もるガードレールの上を(お掃除)するのが好きだ。

「あ、雪は食べちゃいけないのか、ワタアメアイスっ感じだけどな。

えい、少し食べちゃおう。

んーん、冷たい!

え、凍みる。」


「行くわよ。梨璃。あなた雪なんか食べたの?

お腹壊しても知らないからね。」


「うん、もっと食べたいな。

お母さん、何で怒るの?」


「え?あなた、お母さんの今の話し方怒っているように聞こえたの?

大丈夫、心配しているのよ。」


「じゃあ何で笑っていないの?

やっぱり梨璃ごめんなさい。」


美香は目をあんぐり開けた。


「え?見えるの?

目が見えるの?」


「見えるよ、ママ!」


「梨璃、よかった。

きっとね、クリスマスだからサンタさんが優しくていい子の梨璃に光をプレゼントしてくれたのよ!」


「周りがショートケーキに見えた。

あと雪って金色に光っているんだね。

白いんじゃないんだ。」


「雪は真っ白よ、梨璃

嬉しすぎるのね。

お父さんに伝えるわね、大喜びするわ!」


「周りが金色に光っていたって、梨璃からパパにも言う。」








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