46日目:「史たん」ずスペック
前回のお盆編を経て一皮むけた「史たん」。
今日はそんな「史たん」のスペックを今回は紹介することとしよう。
・Lv :0(=年齢)
・属性:水(常時、汗と鼻水が出っぱなしなので、もはやこれ一択でしょう!)
・装備:乳歯4本、おむつ、涎掛け、ベビー服、鼻水
・特徴:手が短い(万歳しても耳の少し上までしか手が届かない。それがまためっちゃ可愛い。)
:禿ちゃびん(髪は産毛のみ。遠目、イヤ、近場から見てもあるようには見えない。せっかく顔は可愛いのに…髪が細い所為なの?そうなの?「おとたん」はとっても心配です)
:ぷにぷにほっぺ(もはやお饅頭。「おとたん」の主食です!)
・特技:おもらし(おむつをしているのに何故?)
:授乳(未だに飲めなくてイライラ?、吸ってても『ぺっ』と離す。マスターランクにはまだまだ遠い。)
:一気飲み(ミルクを飲む速度がまぁ早い、息もつかせぬとはまさにこのこと。もはやマスターランクでは?)
:ズリバイ(若干、四足歩行になりそうな態勢もたまにできる)
:水かけ(う○ちの洗浄時に入れられる、バケツの中で勢いよく足踏みをする結果発生する災害。被害規模は大の時が多い)
:お尻を振る(おむつのもっこり加減も加わり、もはや子豚。本人はハイハイの練習のつもり?)
:セミ(「おかたん」におむつを替えてもらうと発動。狙いは「おかたん」の顔だ!)
:耐える(「おとたん」の特技『大きなのっぽの古時計』を発動するとカウンター発動する。歌い始めるとすぐにギャン泣きを開始する。が、最後には眠らされる)
:変顔(顔に息を吹きかけられると発動。舌がちょっと出て、薄目を開けたなんともぶちゃいくな顔になる。それがまた可愛い。)
:泳ぐ(お風呂で暴れ、たまに「おとたん」の手をすり抜けて浴槽にダイブするが、おぼれることなく元気である。水も飲んでない?冷や冷やするのは「おとたん」ばかり)
:【NEW】つかまり立ち(プルプル震えながらではあるが、つえを持ったおじいさんくらいの体勢にはなれる)
皆様お気づきになられただろうか?
そう、お盆を経て、なんと「史たん」の特技に『つかまり立ち』が増えたのである(あ、スペックまとめは今回が初か)。
あれは、お盆の帰省から戻ってきて、一週間もした頃だったろうか?
「史たん」の魔の手から、我が家のTVを守るために設置してある柵がある。
常時はズリバイで近づき、ぶつかっては方向転換もできずに泣くだけだったあの、イージスの盾さながらの柵。
それがまさか、新しい技能を手に入れるための伏線にされるとはっ!
というのも、帰省の後、2,3日したころだったろうか?
帰省疲れと、仕事疲れのダブルパンチで倒れそうになる体を引きずり、ボクはなんとかいつも通り家事をこなしていた(あ、いうほどでもないですよ~)。
『(夕食何にしよう?)』
なんて、ルンルン気分で台所に立っていると、急にリビングから悲鳴(?)が
『ちょっと、「おとたん」!』
『え?何どうした?』
そう言いつつも、急ぎリビングに辿り着いたボクが見たものは
。。。
。。
。
あのイージスに縋りついてプルプルしている「史たん」だった!
ああ、説明すると、イージスは32インチテレビ全周を囲うような木製の柵で、手が入らないくらいの間隔の縦の格子と、上下それと真ん中に一本の横格子で作られた鉄壁の柵である。
のだが、ボクが見たのはその縦の格子を杖代わりに、二足立ちをしている「史たん」。
まぁ、立ちといえるかといわれれば、杖を突いたおじいちゃんがスケートリンクの真ん中にいるような状態を立ちというかという話にはなるのだが、それでもマジものの大地に立つ姿。
『え?マジ?』
とボクは思わず声に出してしまった。
それを自分への問いかけととった「おかたん」がすかさず答えてくれる。
『あのね、別に何にも教えてないんだよ?寝室でお洋服たたんでたら、いつもの柵にぶつかるごっつんの音がして。しょうがないなぁって見に来たら、こうなってたの。』
どうやらマジのマジらしい。
そんな会話の間も「史たん」は柵につかまったままぶるぶる震えている。
と、一歩踏み出そうとして(?)、ゴロンと転がる。
『・・・びえぇぇぇぇぇぇ。』
まぁ、そらぁそうなるよな。
転んで仰向けになった瞬間の無表情感がなんとも言えないが、転んだことはやはり怖かったらしい。
びえびえ泣く、「史たん」に慌てて駆け寄りながら、ボクは
『いや、ホント、マジか。』
と驚きを隠せない。
それは「おかたん」も同じようで、「史たん」を抱き起しながら、
『凄いね、「史たん」!やったね!」
と興奮冷めやらぬ様子。
そこからはもうお祭り騒ぎである。
調子に乗った「おかたん」が、何回か同じポーズを取らせようとするのだが、「史たん」は先ほどのが余程怖かったのか、抱っこから降ろされるたびに、
『びえーん。』
抱きなおして、もう一度策に近づけても
『びえーん。』
ボクに渡されると、それだけで
『びえーん。』
結局その日はもう二度とやってはくれない「史たん」なのであった。
『(っていうか、ボクは抱っこするだけで泣かれるのは何故?)』
しっかしホント、赤ちゃんの進化は恐ろしいよね。
しかも、その日を境にズリバイで柵に近寄って行っては立つ、転ぶ、を勝手にやり始めるようになった「史たん」。
何が楽しいのか、気が付けば転んでも笑っているようになっている。
これはちゃんと立つのも時間の問題ではないかと、ボクは最近本当に冷や冷やしているのである。
ホントそんな急いで成長しなくてもいいのに…と。
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