日本は古来より軍隊的文化の国で、学問文化の中国などと違って(あの国で文学者などは社会的地位が非常に高い。共産党の理想に逆らわなければねw)、統一性と規律性を求める傾向が強いですね。
なのに、天皇をもってしても「一夜で帝国主義が民主主義に変わった国」と言われるように、核になる部分を貫くことができていない。
なので、一度支配構造が変われば、名前を変えてがらんと文化がひっくり返る、なんてことは起こりやすいと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
中国の歴史や文化についてはあまり詳しくないのですが、私としては古代から中央集権国家だった中国よりは、封建制が長く続いていた日本のほうが、どちらかといえば地方分権的なイメージがあります。
また、江戸時代(特に後期)に関しては、「海禁政策によって独特の世界観(フィクションにおける世界設定ではなく本来の意)が構築されていたこと」だったり、「武家政権という名目が形骸化していたこと」も考慮すべきではないかと思います。
ちなみに、雪江の江戸時代観に関する描写は、奈良勝司氏の「明治維新をとらえ直す 非『国民』的アプローチから再考する変革の姿(有志舎、2018)」田中圭一氏の「百姓の江戸時代 (ちくま新書、2000) 」渡辺京二氏の「逝きし世の面影 (平凡社、2005) 」などを参考にしています。
3S政策は、MKウルトラ計画の実証実験として日本を実験場にしたような政策だと僕は考えていて、日本人がそもそもモルモットにされている歴史が80年近く続いている事を、永井先輩は気付いているのかも知れませんね。
さらに先を追わせて頂きます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
あまり深掘りしすぎるとプロパガンダっぽくなってしまいそうな上に物語の本筋から脱線してしまうので、作中ではそこまで触れるつもりはないのですが、雪江は結構な数の江戸時代や幕末についての本を読んでいるので、問題の根は昭和の敗戦ではなく、もっと深いところにあると考えているタイプです。
もし興味があれば、住職が小栗上野介忠順について研究している東善寺のホームページや、赤松小三郎について研究している大学教授のブログなどを読んでいただくのが、一番手軽でわかりやすいかと思います。
すごいです。
歴史の勉強をしているみたいです。
知らないことがたくさんあって、すごくためになります。
本当にそうですよね。
特に、勝者の歴史。まさしく感じています。
古事記や日本書記から、都合の悪いことはほぼ書き換えられているなー、と辻褄の合わないことが多々あります。
長州ファイブによって、国は変わっていったのに英雄ですよね(私の独断と偏見ですが)。
どんな劇になるのかも楽しみですが、その中で登場人物たちと読者もイロイロ考えられて楽しいです。
なかなか読みにこられなくて少しずつですが、また、読みにこさせて頂きます。
ありがとうございました。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
長州ファイブは良くも悪くも歴史上もっとも日本を「変えてしまった」存在なのに、なぜ「保守派」が持ち上げるのだろうと不思議に思うことが多いです。