放浪者に捧ぐ

@misotomato

プロローグ ー物語の最初、語り手の物語ー

 ……困ったな、書き出しはなんと書けばいいのだろうか。まいったなぁ、初めて自分で本を書くとは言ってみたものの思いのほか本を書くというのは難しいものだな。

 うーん、しかし、思った事を書き続けているとだんだん本を書いているというよりは、日記を書いている気分になってくるなぁ、どうしたらいいのか。こういう事はよくあるなぁ、いざ仕事を始めようとか、掃除をしようとか思っても何から手をつけていいのかわからない時ってよくあるよなぁ。

 最近も私はって、おっと、まずいなぁ、大分話をずらしてしまったな。まぁいいか、ここから真面目に書いていけばいいからなぁ。

 流石は私!結構無駄話をして話をずらしてしまってもここから立て直す事が出来るくらいの優秀さ!いやぁ〜、自分の優秀さが怖いなぁ〜。


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 さて、気を取り直して始めるとしようか!

これは、種族も、趣味も、価値観も違うけれど、

ある一つの共通点だけで共に旅をした、

6人のとある旅人達の伝説でも、御伽噺でもない、ただ長く、ただ壮大なだけの、はぐれ者達の世界を旅する物語だ。

 ……ってかっこつけてみたけど、絶妙に決まってないね、なんか、傷ついてきちゃった。


 ………やめだ!やめやめ!落ち込むのはやめにしよう、それに『約束』も守らなきゃいけないからな…

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