第21話 敵襲

シャトルが大気圏内に入るまで残り15分ほど…

敵の規模の大きさから各管制も焦りを感じていた。



「ハバキリ部隊、所属不明部隊と戦闘になりました!徐々にシャトル落下地点から離されています!このまま、戦闘が続けばシャトルの救助が間に合わなくなります!」



オペレーターからも悲痛な叫びが会場をこだまする。



「だが、あの軍勢を相手にしなければシャトルを救助できない…。それに、救助出来たとしても集中攻撃を受けでもしたらシャトルは…」

「ハバキリだけでは、敵部隊全ては対応出来んだろう?我が国から援軍を出そう!落下地点からも比較的近い!」




そう言っていた時だった。



「プレジデント、大変です!我が国に所属不明の部隊が!」

「なんだと!くぅぅぅぅ!このタイミングでか!」

「我が国の方もだ!」



比較的降下予測地点より近い国に謎の部隊が現れていたのだ。

援軍を期待できるかと思ったが、こうして現れるとシャトルの救出も困難になりつつあった。




瑠衣「皆さん、聞きましたね?シャトルの大気圏突入まで時間がありません。援軍も見込めない状況ですが、何とか活路を見出して下さい!」



それを聞いていたハバキリの面々だけでなく、言っていた瑠衣当人でさえある事を思っていた。

そう、彼…信条錬がいればと。




マキシム『クッ!数が多すぎる!』

アミダ『1体、1体は大した事ないが!』

ミウダ『この数が厄介だ!』

梁『あちらさんハ、中々厄介な相手のようダ!』




梁が2番艦の方面を見ると、高速で飛行する敵の機体にアークル部隊が苦戦している様子だった。




琳『このままだと、予定ポイントからどんどん引き離される!』

『このままでは時間まで予定ポイントに到達出来ません!』




厄介な敵がおり、その軍団も相手取っていた為回避などを行っている内にどんどん予定ポイントからズレて行っていた。

蒼穹も紅龍もこのままではシャトルの救出も無理な状況下となっていた。

更に追い討ちをかけるように艦のオペレーターから通信が入る。




『ぜ、前方の敵艦後方に巨大な反応あり!戦艦クラスかと思われます!』

ソアラ『こんな時に!』



ソアラは焦っていた。このままいけばシャトルの救出は不可能。それどころか下手をすると自分達も危ないかもしれないと言う事に。

そして、姿を現したのは以前自分達を救った艦であった。




シャトルの大気圏突入まで残り5分程の出来事だった。

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錬金術を極めしもの〜Another age〜 アラタムMAX @aratamu

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