【あとがき】鳴かぬ蛍がその身を焦がす

こんにちは。石衣です。

「鳴かぬ蛍がその身を焦がす」は、お楽しみいただけましたでしょうか。


まず、この話で一番お話ししたいのは、◇で区切っている文章の一番最初の文字と、一番最後の文字を順番に読んでいくと、タイトルの「なかぬほたるがそのみをこがす」になるんですよ~!


確か、大学で沓冠という和歌の技法を習ったか、その時にハマってた「うた恋い。」という漫画に触発されて自分で調べたか、記憶が曖昧ではあるのですが、そんな感じで部活の部誌に載せてもらうべく書いた短編でした。


文芸部では、皆で部誌に載せる小説を選ぶため、もっとこうしたらええんちゃうか等話しあう、合評なるものがあり、その合評前に提出した初稿では、◇の頭文字を漢字ではなくひらがなで書いていました。それに対して、先輩から「こういうのは気付いて! ってやるんじゃなくて、気付く人には気付いてもらって、おお、と思わせるものだ」と指摘されて、確かにその方が粋だな! と思ったので漢字に直したわけなのですが、やっぱりアピールしたくなってしまう無粋者ですみません。


また、その合評で「これはバッドエンドじゃない、メリバだ」という感想をもらって、初めてメリーバッドエンドなる言葉を知りました。

その時に教えてもらったメリバの意味が「外から見れば明らかにバッドエンドだが本人たちだけ幸せ」だったので、タグにメリバとつけてるのはそういう話です。


「外から見れば明らかにバッドエンドだが本人たちだけ幸せ」という状況は中々に危ないもんだなあと思ったものですが、知らず知らず自身もそういう経験(自分たちだけ幸せ)を経て、相当危ないけど、その時はまじで幸せなんだよなあ、と危ういことを思いながら過ごしています。

今はたぶん外から見ても普通で、本人的にもそれなりに幸せに暮らしています。たぶん。


話の方に戻って、蛍という名前はタイトルから取ったわけですが、草野という名前の由来はスピッツの蛍という曲が好きなので拝借しました。話にまったく関係ない由来でした。

もし、このあとがきを読む前にピンときていた方がいらしたら、趣味があいそうですね!


さて、それでは今回はこの辺で、また次話でお会いしましょう!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る