石垣島。美しい自然に囲まれたこの地には、
人知れず生まれ、消えていく小さな命 がある。
捨てられ、わずか 2ヶ月で病死 した猫「カブキ」。
新しい住人の苦情によって 居場所を失った 地域猫「ナシ」。
交通事故で瀕死になりながらも 奇跡を起こした「てん」。
カラスに襲われ、母猫の元から引き離された 仔猫たち。
「ここに猫がいるのは困る。どこかへやってくれ。」
その言葉の果てに、彼らはどこへ行けばいいのか?
すべての命に、生きる権利があるはずなのに。
人間の都合で捨てられた命。
守られるはずだったのに、届かなかった救い。
その現実を、どうか知ってほしい。
この物語は、
彼らが確かに生きていたことの 証 であり、
これからも続く 命を守るための願い である。