第3話佳子さま

佳子さまも豪志を気にしているという情報を得て、佳子さまにも手紙を送り始めた。


「こんにちは、はじめまして。作家、研究者、ミュージシャンのponziと申します」

「秋篠宮様は悠仁さまの進路に悩んでいるとか。悠仁さまは日本大学経済学部に入れましょう。卒業後は東洋大学哲学科に再入学する。そして最終的には東京大学大学院情報学環に進学して博士号を取ると。そして、悠仁さまは経済学、哲学、情報学を修める「碩学」となり、総合知、文理横断、伊東乾の提唱する「碩学」の研究に傾倒していく」

「28歳でオーストリアに渡った悠仁さまはミュージシャンとして地元ラジオ、ネットテレビに露出しながらドイツ、フランス、イタリアの碩学のもとを訪ね話を聴いてまわる」


愛子さまはそうでもないのだが、佳子さまは基本的に男性不信である。なんらかのトラウマがあるのだろう。なので、佳子さまは宮内庁のだめへテロたち、男性職員も信用しておらず。もっぱら側女(そばめ)のみくるちゃんを頼っていた。


山本みくる。27歳。早稲田の法学部卒で宮内庁に入庁。すぐに佳子さまに気に入られ、この5年間二人三脚でやってきた。いい時も悪いときも。

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