第4話 蚊帳の外に置かれた春と彼の日常


 春の訪れを祝う春分を過ぎ、その年の豊作と無事を願う穀雨の祭りを終えたのを合図に田起こしが始まった。村の田んぼが目覚め、本格的な芽吹きの季節となる。

 田んぼに入る人々の見せる表情が例年になく期待と喜びにあふれているように見えるのは、悲願であった用排水路がようやく整えられたからであろうか。

 例年であれば、春を迎えた矢先からまだ見ぬ日照りの季節を思い悩み、そこから更に今年手にできるであろう米の収穫量の算用をし、そして溜息をついてばかりいた。はじき出される数字如何によっては、自分が抱える食い扶持の数に関わってくるからだ。

 今春からは安定した水源の確保ができたことから、今年は前年より多少の増産を目論んでいるらしく、従来の田起こしに加えて新たな田の開墾も試験的に行われることとなった。

 そのせいか今年の田んぼは賑わいを見せ、人手はいくらあっても足りないほどだ。村中の者が交替で新しい田へ続く畝を作り、掘り起こした土を運び、そして出来上がった田に水を引いて種籾たねもみを撒く。

 小さく寄り添うようにあり続ける村である故、長の親族であってもその労役から逃れることは出来ない。最も体力のあるグドは勿論のこと、その妹であるサチナやアズナまでも駆り出されることもあった。

 しかしフリトだけは、手伝おうにも、「あぁ、いいよ。危ないし」と、泥だらけで作業をしているグドに軽くあしらわれてしまうのだ。

 確かにフリトは農作業など生まれてこの方一度も経験がない。小さいながらも町に程近い村に住み、自給することなく食料をはじめすべての物は金銭のやり取りで手に入れるような生活をしていたのだから。

 それでも、寝食の世話のすべてをグドの家をはじめ村に頼っている状態に申し訳なさを感じないほど厚顔無恥な神経を持ってはいないつもりだ。


「ねぇ、あのさ、俺もなんか手伝うよ。種籾撒くとかさ、それならできると思うんだけど……」


 鍬をふるうとか、天秤で泥を運ぶとかというような力仕事の役に立たないことは、フリトの非力そうな見た目から明らかであっても、種籾を撒くことぐらいやれないことがないような気はしてはいた。

 勿論、種籾を撒くことを簡単で単純な作業だと馬鹿にして言っているつもりはない。種を均一になるよう撒かなくてはならないコツがあることぐらい、田起こしが始まってからずっと眺めていたから解っているつもりだからだ。

 子どものように我を張るのではなく、出来る限り下手に出ながらフリトは申し出てみたのだが、グドの反応はいまひとつよくない。二人が腰を下ろす出来立ての畔の前に広がる、水の張られた水田を眺めながら、グドは思案顔をしている。

 フリトは、グドがそんな表情を見せることを不可解に思った。小さな子供が手伝わされるほどに人手が足りないのに、微力ながらも力仕事の多少は出来る自分が何もしないことに自ら異を唱えているのに。


「……や、いいよ」

「でも、サチナだって、あの、向うの田にいる子なんてもっと小さいのに……」

「いーの。フリトはやったことないんだから、さ」

「そうだけど……でも、俺だっていい歳の大人だよ? 小さな子が働いてるのに、何もしないって……」


 普通に考えれば、フリトがここまで言い出さなくとも、何らかの仕事を言いつけられていておかしくはないのだ。素人でもできるような仕事は、子どもと並んで見様見真似ですればなんとかこなせるだろう。

 それでも、グドはフリトに何かしらの仕事を言いつけることはしようとしなかった。頑なとはいかずとも、どうしても話に首を縦に振ろうとしなかった――いや、振ることのできない事情があるのだろう。それぐらいは、フリトも察し始めていた。

 旅を終え、フリトがグドの村に来て一年近く経とうとしている。

 寝食はすべてグドの家族と共にしていて、同じ敷地内にある小さな土蔵の片隅を自室として与えてもらうなど、殆ど家族同然の扱いをされている。

 小さな二人の妹を始め、長であるグドの祖父や、母親などの家族もフリトの紅い右眼のことを特に口にすることはない。黒い布の合わせを緩めて顔を覗かせていても、誰も気に留めることなく声を掛けて来る。

 だがそれは、あくまでグドの家の敷地の中だけでの話だ。

 一歩表に出て、家のある丘陵を下って行けば、フリトは未だに余所者でしかない。屋敷の外では紅い眼が露わにならないようにしっかりと頭から黒い布を被り、決してその顔を見せないようにしていた。

 帰還から日が経つにつれてゆっくりと建前の上っ面が剥がれ落ちていくのを、フリトはひしひしと感じていたからだ。

 彼が通りを歩けば、ひそひそとこちらに向けて囁き合う声がする。声の方に振り向けば、その先にいる者達が慌てて薄い愛想笑いをして会釈をしてはくれる。グドがこの村に託された命運を救った英雄であることは当然であり、彼と共に旅をしてきたフリトもまた同じであるということには一応なっているからだ。

 だからフリトはそれに同じように会釈をしては返すが、その後は背を向けて足早に去ってしまうしかなかった。

小さな田舎の村である事情を考慮すれば、どこからともなく流れてくる赤眼としての風評を浴びることは百も承知であったし、今更に打ちひしがれるようなひどい扱いでもなかった。長きに亘ってフリトが受けて来た迫害の傷は、並大抵のものではないからだ。そのせいもあって、彼はとても疑り深く、そして開けば口が悪く、時に挑発的な態度を取ることも以前にはあった。

 疎んじられてしまうことには慣れている……そう、彼は思っていた。実際、陰ながら囁かれているであろう自分を厭う言葉にいちいち傷つくこともなかった。その程度で済んでいるのだからまったく大したことない、と。

 今までであったなら、あの旅の前であったなら、彼はそう受け流していただろう。屋根のある部屋を与えられ、寝食の心配を一切しなくていい今を有難く思っているのは事実であった。

 それなのに、ただ田起こしの手伝いを出来ないと言うだけで、その理由を推し量るだけで、今は胸の奥がギリギリと痛む。

 何も知らない顔をして、グドに手伝いを申し出た時に見せる彼の表情を眼にしたりすると、余計に胸は痛んだ。

 胸が痛むのが、自分だけではないことを知っていたからだ。そしてそれが余計に、彼の中に言葉にできない感情を鬱積うっせきさせていくのだった。


「じゃあさ、フリト、家に行って、炊き出し運ぶの手伝ってきてよ。今日は人数が多いから、いつもより多めに用意するって言ってたからさ」

「え、ああ、うん」

「サチナ達だけじゃきっと昼餉に間に合わなくって、皆腹空かせちゃうから」

「うん、わかった」

「ありがと、フリト」


 ようやく任された仕事の内容は、彼が期待するほどに大きなものではなかったかもしれない。しかし、グドなりに知恵を絞って与えてくれた務めに、フリトは素直に頷き、喜びを表情にしてグドと微笑み合った。



「フリトー、どこ行くの?」

「昼餉を取りに屋敷に行くんだよ」


あぜを抜けて屋敷に向かう途中、他の田で手伝いをしていたらしいサチナに会った。泥だらけの手には蒲公英の花や白い小さな花が束になって握られている。家で昼餉の支度をしているウーマたちへの土産だと言う。

 フリトが屋敷に昼餉を取りに向かっていると聞くと、「あ、あたしと一緒だね。」と言って、嬉しそうに笑う。


「グドに頼まれたからね」

「そうなんだぁ。だからフリト、嬉しそうなんだね」

「えっ……そう?」

「うん。フリト、あんちゃといると、すごくやさしい顔してるもん。カカ様もね、フリトはグドといる時はにこにこしてるのねって言ってた」

「そうでもないよ……」

「そうだもん。フリトとあんちゃが一緒にいると、まるで恋人同士みたいだねって」

「恋……なに言ってんだよ、サチナ……そんなことはありえないよ」


 思いがけないことを指摘され、フリトは驚き、そして少々むっとした表情をする。

 何度も言うようだが、彼はこれまでの経験からとても疑い深い性格をしている。だからそう簡単に、まだ知りあって一年と少ししか経たないような人間の前で、無防備な表情を曝しているのかということが自分でも信じられなかった。

 勿論そんなことを正直に幼い彼女に説明する気などないから、フリトはむっとした表情のまま歩を進める。その様子に、サチナは不思議そうな顔をして小首を傾げながら言葉を続ける。


「なんでぇ? フリト、あんちゃが好きなんでしょ? だから、にこにこしたりやさしい顔したりするんでしょ? 恋人って好きな人同士のことなんでしょ?」

「好きって……まぁ、そりゃあ、グドにはすごく世話になってるから……そんな、恋人とかそういうんじゃないよ」

「それだけぇ?」

「それだけだよ。だって……俺もグドも男なんだよ? そういう好きっていうのは、ふつう、男と女しか使わないものだ。黄来禽の実だって、夫婦じゃないともらえないだろ」

「……ふぅん」


 世の理を簡単に説いてやったのだが、サチナは腑に落ちない顔をしていた。

 暫く考え込むような沈黙があり、そして彼女に差し出した言葉を本当に彼自身が納得しているのか? と、問うような眼差しを向けられたが、フリトはそれに気付かぬふりをして歩き続ける。

 腑に落ちないのは、フリトも同じだった。先程グドと田起こしの手伝いについて話をした時、結局田起こしに直接関わるような手伝いを任されなかったことに少なからず落胆していたこともそうだったし、村の中を歩いていて何か陰口のようなことを囁かれているであろうことを感付いてしまうこともそうだった。これまでなら受け流してきた事ばかりなのに、今はその一つ一つが気に掛り、自分の中に影を落としていると感じてしまう。

 何かが鈍くなっている……フリトは自分の中に起きている妙な変化にここしばらく戸惑いを覚える。その原因ではないかと――実のところフリト本人も薄々気づき始めてはいたのだが――思われる事柄を、あっさりと年端のいかない少女に指摘されてしまったことに、本当のところは動揺しているということもあった。

 あの旅の途中から、そして終える時に差し出された手と言葉を取った瞬間から、それが自分の中に存在していることを知っていたからだ。

 だが、彼女に図星されて素直に認めてしまえるほど、それの扱いが容易なものではないこともわかっている。

 彼女に説いた世の理は、実のところ、自分に言い聞かせていたのかもしれない……そう、フリトは名前を与えられない感情の存在のことを思いつつも黙殺をする。

 認めるわけにはいかないのだ、それを。そんなものが自分の中に息づいているなどと認めてしまえば……彼は、この地に根を張りたくなってしまうだろう。

 そしてそう願えば願うほど、誰かを傷つけてしまうことになるだろう。だからこそ、フリトは口を閉ざして歩き続けるしかないのだ。

 急に押し黙ったフリトを気遣ってなのか、サチナは暫くの沈黙の後、隣の集落にある学舎での話を始めた。今は田起こしのため学校が長い休みであることや、学舎で習ったばかりの古文書の話などを。

 やわらかく降り注ぐ春陽の似合う少女の話し声に、頑なな気持ちが和み、硬く口を閉ざしていたフリトの表情が微かにやわらかくなっていく。本当にほんの微かであったので、隣を歩くサチナ以外はきっとわからないほどのほころびだ。


「フリト、笑った! あんちゃと一緒じゃなくても笑った!」

「……あのねぇ、グドがいなくっても笑う時は笑うよ、俺だって。」


フリトは苦笑しつつも、その小さくやわらかなやさしさに胸の奥がぎゅっと締めつけられるような感触を覚える。

痛みというよりも切ない苦しみのようなそれは、ささくれている彼の心の表面をそっと撫でる。この村に来てから、彼はよくそんな感触を覚えた。今まで受け流してきたような小さな痛みをいちいち気に掛けるようになってしまったのと同じぐらいに、時折そっと。

そのたびにぼんやりと自分がここにいる奇妙なやさしい奇跡を思うのだ。



 厨房の入口に二人が差し掛かり、昼餉の炊き出しを田んぼへ運ぶべく取りに来たと告げようとしたその時、サチナより一歩先を歩いていたフリトの足が止まった。

 奥の方から数名の女たちの話し声が聞こえ、その中に自分を指すような言葉が含まれていたからだ。


「――しかしまぁ、なんだってグド様はあんなのを連れて来たんだかねぇ」

「そうそう、いくら長い旅で苦楽を共にしたって言っても……ねぇ?」

「グド様は昔からおやさしいからねぇ……何でも身寄りがないって話じゃないか」

「でも、あの血のような色した眼! ウチのカカに聞いたことはあったけど、あそこまで不気味な色だとは思わなかったわ」

「グド様は将来この村を治められるってのに……あんなのが傍にひっついてたら妙な噂が立っちまうよ。そうなったら嫁の来手がなくなっちまうよねぇ」

「それもだけどさ、聞いた話だと、あの赤眼。あの村殺しの張本人ってのは本当なのかい、ウーマ」

「村殺しだって?! 本当かい、その話」

「村殺しってのはあれだろ? 魔獣を呼んで、どこそこの村を焼き払っちまうって言うのだろ?」

「……さぁ、その話は、あたしらにはよくわからないから」


 輪の中に乳母やのウーマもいるのか、話を振られても返す言葉は濁っていた。部屋の奥を覗いたわけではないので彼女の表情を窺い知ることは出来なかったが、口調からしてかなり困惑しているようだ。

 屋敷で古くから働いている者は殆どフリトの身の上を、大まかにではあるが知っているし、表面的かもしれないが理解はしてくれている。彼に対して侮蔑あるような態度や言動を、グドが強い口調で禁じているからだろう。それは旅の終わりに約束をした、フリトを護るためにとった手段であった。

 しかし、グドの権限が及ぶのも、広くても屋敷の中に留まる。所詮はまだ半人前の若者の一人にすぎず、村全体から理解を得るには余りに経験が浅すぎるのだ。

 それ故に村の者の中にある誤解を解くことは容易ではないし、払拭してしまうこともまた難しい。

 これから時が経てば徐々に誤解などは解けていく可能性はなくはないが、その時を迎えることはかなり険しい道のりであることは確かなようだ。

 足を止めたフリトの隣で、サチナも身を固まらせてその話を聞いていた。その顔は色を失い、花を入れた前掛けの端を握る手が震えている。

 それが怒りの感情によるものだと言うことに、フリトが気付くのに暫しの時間を要した。何故なら、彼にとっては日常とも言える陰口に、血相を変えるほどに怒りをあらわにする者など未だかつて見た事がなかったからだ。

 小さく震えていた花入りの前掛けがはらりと解かれ、その中に盛られていた花々がひらひらと地に落ちていく。花びらは緩やかに舞い落ちていき、その一部が厨房の中へと迷い込んでいった。

 「おや、花が……」先程話し込んでいた輪の中の一人がそう言うと、花の流れてきた方向に輪の中の者たちが一斉にこちらを向く。そして、俄かに表情を一変させて凍りつかせた。


「……え、あ……お嬢、様……」

「……いま、そこで何を話していたの?」

「いえ、その……」

「何を話していたのかって聞いているの! あたしが子どもだからって、あなた達の話の内容が何もわからないとでも思ってるの!」


 怒りで顔色が青白く染まるサチナが、震えながら声を荒げる。普段は年相応の、幼さの残る横顔で妹のアズナと野を駈けて遊び回るようなごく普通の少女である彼女からは、想像もつかないほどの声量と厳しい口調だ。

 彼女の側に佇んでいたフリトは、そのことの方が驚きであった。

 サチナのいつになく強い口調と態度に、彼女の逆鱗に触れたらしいと察知した女達は土間にひれ伏すように頭を擦り付け縮こまり許しを乞うような態度に出た。その中にはウーマも含まれていた。


「あなたたち、恥ずかしくないの? いい大人が寄り集まって……誰のおかげでこの村に井戸ができたと思ってるの? 誰が命懸けで旅に出て戻ってきたと思ってるの?」

「申し訳ございません! お嬢様……その……」

「謝るのはあたしにじゃないでしょ! だいたいウーマもどうして何も知らないなんて風に言えるの? あなた、自分は何も知らぬ顔してればそれで済むとでも思ってるの?」

「そういうつもりでは!」


 ひたすらに低頭平身で繰り返し謝罪の言葉を繰り返す彼女らの姿は、フリトから見ればあまりに滑稽で無様で、その様をフリトはぼんやりと言葉なく見つめていた。あまりに彼の理解の範疇はんちゅうを越える光景だったからだ。

「何も知らないくせに……フリトだって好き好んでそんな言われようをしてるんじゃ……」そう、サチナが震える唇でフリトの身の上を語りかけたその時、低くやさしく、それでいて決して一切の他言を挟む余地を与えない声が放たれる。


「――サチナ。早く行こう、グド達がお腹空かせてるよ」

「でも、フリト!」

「ウーマ」

「は、はい……」

「俺とサチナで麺麭を運ぶから、汁物の方は後に来た人か、ウーマ達に任せてもいい?」

「え、えぇ……はい……」

「この笊ごと持って行けばいい?」


 悪罵あくばを囁かれていたのは確かにフリトである筈なのに、その当事者であるはずの彼はあまりに淡々としていた。何の感情も表情からは読み取ることはできず、ただただ発せられる言葉にウーマらもサチナも応対していかなければならなかった。

 有無を言わさない、氷のような冷徹な態度に、一同は身体全体から血の気が退いていく思いがした。それほどに、フリトが放つ雰囲気が重い感情に満ちていることを感じたからだ。


「……あ、あのぅ、フリト様」


 自分達が運ぶだけの昼餉を笊で抱えあげて厨房を後にしようとした時、恐る恐るウーマがフリトに声をかける。

 呼ばれた彼は歩を止めてゆっくりと振り返った。その眼は、やはり紅く、そして静かに感情を滾らせているようにも見えた。


「その……お許しを……」

「――許す? 別に……これが俺の日常だから」


 表情のない声で吐き捨てられた言葉が土間に転がり、土間に散ったままの花々に寄り添っていた。

 土間に額を擦りつけるように低頭していた女達は、穏やかな春陽の陽だまりの中で揺れるそれらを見つめながら、呆けていた。

 罰を下されるでも、罵倒されるでもなく、自分達の悪罵を受け流した彼の背と冷たい眼差しにただ凍りついている他なかったからだ。



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