第19話 魔王降臨
「勇者因子が消失しました。残り勇者は48人です」
元冒険者の魔族が勇者を殺した。そして、何を思ったのかその死体をダンジョンコアの所まで運んできた。
「お前は何を思って死体をコアまで持ってきたんだ?」
「勇者とは特別な人間を指すのでしょう。それならばダンジョンコアに取り込むとどんなことが起こるのかと気になりまして」
「こいつを勇者にしていた原因は消滅したらしい。それでダンジョンコアにこいつを取り込んで、何か良からぬことが起こった場合お前は責任が取れるか?」
「私の命に変えても、止めて見せます」
「分かった。取り込んでみよう」
俺はダンジョンコアを操作して、元勇者の死体をダンジョンコアに吸収させた。
「勇者因子の抜け殻を吸収しました。以下の項目を選択できるようになりました」
・サポートモンスター(魔王の因子)の召喚
詳細も見れるようなので確認する。
「魔王:サポート効果
・魔王周辺の魔素を魔力へと変換する。
・魔力:魔物、魔族を強化する因子。魔素を一定量消費することで発生する。
・勇者因子を取り込むことができる。
」
「かなり強いな。しかし魔素を消費するのか。その量によってはダンジョンの強化が送れる可能性があるのか」
そんなことを考えていたが、リスクをとらなければ、この世界では生きていけないだろうと思った。
ということで魔王の召喚を行った。
召喚をした瞬間、周囲の魔素が一気に無くなった。そして、今までよりも強大な力を持った魔物が増えた。そして脳内にアナウンスが流れる。
【魔王が誕生しました。この世界がフェーズ2に移行します】
その日から、魔素が足りずに魔物が出現していなかった地域にも魔物が出現するようになり、魔素が多い地域には人が立ち入ることができなくなった。
勇者たちは各地に散らばっていたが、このアナウンスが流れたことで中央に集まることになる。
一方その頃、魔王はというと。
「ばぶー」
まだ赤ん坊であった。しかし、周囲の魔物が魔王のもとに集まっては、力を競い合い、そして最後には魔王に敗れ去っていく。
その魔物を食らい魔王は順調に成長していく。
<勇者リーダー視点>
急にアナウンスがあった魔王の出現によって王城の周りにも魔物が出現するようになった。【鑑定】で見てみても、今までの魔物より数段強くなっている。【浄化】を使う勇者は魔素が魔力となったことで力を失った状態となり、俺たちはピンチへと陥っていた。
クリエイタースキルでダンジョンマスター るいす @ruis
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