なぜこの世界の神様は、誰の味方もしてくれないのか?


 神様に願掛けをして叶わなかったことが山ほどある。

「やはり神様などいないのだ」と悟ることもあった。「神様の役立たず」と憤ることもあった。
 神様は誰のことも平等に見ている。が、見ているだけで全く手を差し伸べる様子はない。

 なぜ、味方をしてくれないのか。その答えがこの作品である。

 読み終われば、「ああ神様、今まで叶えてくれなくてありがとう!」と不思議な安堵を覚えることだろう。
 叶ってしまったのなら、黙って祈るしかないかもしれない。