ここまでの登場人物


*注意*

 四十七話までのネタバレがあるので、キャラ紹介を先に見る人はお気をつけください。


 配信者のチャンネル登録者数は四十七話時点のもの。


◆メイン

◆◆刈谷 悠斗(かりや ゆうと)

 主人公。ネトゲに嵌まっていた一般男子高校生。黒髪黒目。身長173センチ。

『あまみゃんチャンネル』の裏方担当だったが、相方としてカメラの前に出ることになった。(現在の登録者数は114人)

 一応クルシュラ=アーヴァン王国籍に神が設定している。


 願いは「ユイのような相棒が欲しい」。ただしとっさに言ったので本人は把握しておらず、後の状況から「雨宮千夏と一緒に転生したい」か「魔力チートが欲しい」のどちらかではないかと勘違いすることに。


 条件は「一年以内に、配信者として登録者百万人を達成すること」。


 実況動画やRTA動画などはそれなりに嗜んでいたが、一般視聴者以上の知識はなかった。


 探索者としての実力は(シャルとの特殊な契約の影響で、そこそこの強化をされているため)強い方。ただし動画でバズれるほどではないので、もっぱら生活費を稼いだり千夏と美織の装備を調えるために素材を集めたりする程度に活動している。

 実は魔力お化けと称されるほど保有魔力は多いが、魔法を使う才能が皆無なのでシャルの餌にしかならない。


 悠斗と千夏の間に決まり事を設けている。内容は、

1、協力して登録者百万人を目指す。

2、お互いの意思を尊重する。

3、一日一回、悠斗は千夏に「可愛い」と言う。(後に美織よりも多く言うに変更)


 雨宮冬姫――千夏の姉と親友だった。悠斗が小学生のときにネトゲで出会い、それ以降相棒のような間柄に。中学二年の頃にオフ会をして、以後一年ほどリアルでも交流があったが、冬姫が失踪(死亡)。以来生気が抜けてしまった。冬姫は「ユイメリア」とネット上で名乗っており、悠斗は「ユイ」と呼んで、逆に悠斗は「ヤト」と呼ばれていた。

 ちなみに悠斗がヒーラーで冬姫がタンクだった。

 冬姫のせいで「人は顔より中身」という感性に目覚めた。


 ネトゲに嵌まった切っ掛けは、―――――――――から。


「あんたが持てるのは恋愛感情じゃない」……というのはユイメリアからの言葉。悠斗はこれに肯定する。普通の男子高校生のように「カノジョほしい」などと言うし、性欲も人並みにあるが――悠斗が求めたのは、裏切らない相棒、心の通った親友……そういった関係。


 千夏に「過去の恋愛引きずりすぎ」などと言われたときになにも言い返せなかったのは、「冬姫ユイメリアに事前に妹だと紹介されていたのに忘れていた」「新しく相棒のように思い始めていた人から『お姉ちゃんにフラれて死にそうなんでしょ? 馬鹿みたい』と言われた」ことへのショックが大きかったから。あと失恋とかいう見当違いのことを言われたのもある。……一番は親友が死んでいたことへのショックだが。


 千夏に胃袋を掴まれている。この世界での現在の娯楽が食事しかない……というか食事が精神安定剤的なものになっているため、毎日料理を作る雨宮に食で支配されるのも仕方のないことである。

 他の娯楽については、動画は配信者活動を始めてから「研究対象」として見るようになって純粋に楽しめず、ウェブ小説の方は神がくれた翻訳の力によってどんな言語で書かれていてもスルスル読めるとはいえ、「知らない文字のはずなのに何の問題もなく読めてしまう」ことが気持ち悪くて読み物自体を避けるようになってしまった。


 千夏に向ける感情は冬姫へのものと同種だと解釈している。



◆◆雨宮 千夏(あまみや ちなつ)

 ヒロイン。微ヤンデレ? 金髪は別に染めているわけではなく天然もの(クォーター。母方の祖母譲りの髪)。背中まであるロングヘア。目の色は琥珀色。美少女。胸はそこそこ大きい(本人は黄金比がどうたら言っていたが、実際は大きめ)。誕生日は一月二十日。身長156センチ。

『あまみゃんチャンネル』の表担当。

 一応クルシュラ=アーヴァン王国籍に神が設定している。


 願いは「わたしを見捨てず、愛してくれる人と一緒にいたい」。

 条件は「一年以内に、配信者として登録者百万人を達成すること」。


 料理ができる。母親が料理をしない人&父がほぼ家に帰らない、そして「料理ができれば母から要らない子と思われない」という感情からいつもご飯を作っていた(ただし母も外で食べてくることが多かったので無駄になりがちだったが)。


 探索者としての実力はクソ雑魚。スライムに負けるレベル。が、実は防御だけはそれなりにできる。容姿を悪くしたくないから。

 魔力は悠斗ほどではないがそれなりにある。ただし術式を構築する才能がないので魔法は使えない。


 雨宮千夏は「可愛いもの」でなければならない。母は可愛いものが好きだから、母から愛されるためには常に可愛くる必要があった。


 最低限「キミは可愛い」と言われないと自分を保っていられない。また、「どのくらい可愛いか」を理解できていない。そもそも母親に「可愛い」と言ってもらって愛されれば良かった。

 そして今は悠斗から「可愛い」と言ってもらい、愛をもらわないとまともに生活できない。


 異性の評価は当てにしない。本命が母だったから。それでも悠斗に言ってもらおうとしたのは、最初は「悠斗しかいなかったから」。他にも「悠斗が女性の評価に厳しそうだから」「悠斗が恋愛に興味なさそうだから(過去の失恋を引きずってそうだから)」……と二十二話で美織に説明しようとしたが、これは誤魔化し。

 本当は「悠斗なら姉を知っていて、比較してもらえるから。その上で、彼にとって一番可愛いと思う人になれば、姉より可愛いと証明されるから」である。……そして言われ続けているうちに「もっと言ってほしい」と思うようになった。


 千夏は姉――冬姫は嫌い。嫌いだけど好き。

 実は姉が出かけるところに隠れて付いていったことがあり、その時に悠斗のことも見ている。そのときから悠斗を知っていたため、姉が死んだことで悠斗が「失恋した」と推測した。

 実は悠斗に「可愛い」と言わせることにちょっとだけ暗い優越感を覚えていたり。


 千夏が最初に知った刈谷悠斗というのは、ヤト、すなわちユイメリアの語るネット上のフレンドということだけ。そしてそれは「姉に並び立つ存在」であり、「肉親よりも優先するほど姉を虜にしている奴」であり、「姉がキラキラできる理由」なのである。……滅茶苦茶フィルターがかかっているが、自覚は薄い。つまり千夏は悠斗に理想を押しつけているのである。ゆえに「悠斗がくすんでいるのが許せない」などと言い出すのだが。


Q.教室での人気に反して、配信者として人気が出なかったのはどうして?

A.(配信者として素人だということもあるが)本気でやってなかったから。大勢からの「可愛い」を集め、母からの愛を求めて生きていた日本の頃と違い、今は悠斗だけの「可愛い」と愛で生きているから。美織? あいつは比較対象として飼っただけなんで……。



◆◆シャル

 悠斗の使い魔……ではなく契約者。見た目は赤い眼をした黒猫。

 本名、シャルロット・ヴィンクス・レッドフォード。


 その正体は吸血鬼、あるいは悪魔。一応本来の姿が猫なのだが、本気(本人曰く真の力)の時は金髪ツインテに赤目の貧乳美少女(身長142センチ)になる。


「新たな勇者候補を見つけてほしい」という主の指示を受け、世界を渡り歩いていた。シャルと一緒にダンジョンに入ったときにイレギュラーが起きやすいのはこれのせい。


(悠斗たち視点で)二日目に行き倒れて千夏に発見された――というのは誤り。悠斗には嘘を教えていたが、正しくは「雨宮冬姫ユイメリアの願いで雨宮千夏に会いに来て、千夏を守るために近くにいようとした」である。


 悠斗と契約を結んだのは、「千夏を傷つけずに守るため」「血を確保するため」「悠斗が高魔力保有者だっため」と都合が良かったから。ついでに悠斗を強化できれば千夏の護衛もし易い、と考えた。


 シャルが契約を結ぶとき、基本的に対等か、相手を下僕とする。主と仰ぐのはハルシオンだけ。


 自分のことを「偉大なる現代魔族の始祖」だの「星が使わす守り人」だの言う。悠斗は信じていないが。


 氷結系の魔法を好んで使う。

 魔法、というか魔術の知識をハルシオンから受け継いでいる。そのため、「我以上に魔術知識を持つものは現代には残っていない」というのはわりとガチで事実。



◆◆南雲 美織(なぐも みおり)

 悠斗たちよりも先に転生したクラスメイト。千夏のトモダチ。

 わりと口が悪い。ネットのネタは結構わかる。茶髪サイドテールに黒目の美少女。身長165センチ。

 千夏のことを嫌っていたが、トップカーストのグループにいるために友人を演じていた。自分を騙して人付き合いをしてきた。……が、やっぱり信者だった。


 シャルの配下になり、悠斗と千夏が生活環境を提供することを条件に『あまみゃんチャンネル』の裏方担当になった。たびたび精神にダメージを負いながら生きている。


 前世でゲーム配信をしていた。ただし趣味道楽程度のやる気だったので、積極的に人気になる方法などには疎い(固定ファンは結構いた)。配信者としての名前は「ぐもりー」。


 小学生時代は引っ込み思案で友達が作れず。中学時代もそれを引きずったまま、ネットの閉じたコミュニティで持ち上げられ。これならリアルでもなんとかなるのでは? と勘違いして高校に入学し、雨宮千夏という真の支配者に打ちのめされた。……が、なんとか取り入ることに成功して、そのまま鬱屈とした思いを抱えたままだった。というのが略歴。


 願いは「支配者になりたい」。

 チートは「ダンジョンマスターとしての資格」。……実はこれ、主のいないダンジョンコアとの契約が無条件にできるほか、ダンジョンの内部構造を(本人の能力やダンジョンマスターの有無によってある程度制限はあるが)把握できるようになるため、探索者としてもかなり強力。


 魔法は使える。というかわりと優秀な部類。チートの副産物である。何らかの手段でダンジョンコアを持ち歩けるようになれば、星から無限の魔力を引き出しつつ強大な魔法を固定砲台の如くぶっ放すことも可能……だが、活用できる日が来るかは不明。コア部屋に引き籠もっていたときは洗浄魔法が大活躍していた。


 初心者ダンジョン『リューレン地下洞窟』のマスターとして転生した……というのが本人の認識だが、これは誤り。本当は別のダンジョンのマスターとして転生したのだが、とある事情により途中で『リューレン地下洞窟』に飛ばされた。それまで別のダンジョンにいた記憶は『リューレン地下洞窟』にいたことに置き換わっている。


 前のダンジョンでマスターとして初めて召喚した悪魔が名乗った名前が「ジャクソン」。『リューレン地下洞窟』で召喚した悪魔とは別個体であり、そもそも前のダンジョンの記憶も残っていないのだが……。


 ちなみに戸籍はシャルが偽造した。悠斗や千夏と同じくクルシュラ=アーヴァン王国籍になっている。



◆配信者たち

◆◆ミーシャ

 本名、ミーシャ・キースリング。

 クルシュラ=アーヴァン王国籍。

 アイドル系ダンジョン配信者。登録者数175万人を誇る大物。配信者歴は約二年。ある意味千夏と悠斗が目指すべき伸び方をした人(一年で百万人を突破した)。四月三日生まれなのですでに十九歳。


 ピンクのツインテールは地毛。紫の目ももとから。完全なる異世界人。巨乳。

 女性オンリーのギルド『ベニゾラ』に所属している。

 片手剣と魔法で戦う魔法剣士スタイル。中級ダンジョンにも潜れるが、ボスに挑むには少し足りない程度の実力。ただしソロでそれなので、パーティーを組んだら上級にも挑める。

 ファンの名前は「ミシャ友」。


 最初に助けてくれた悠斗にかなり感謝しているし、さりげなく使い魔シャルを護衛のために置いてくれたことに好意的な感情も抱いたが、コメントの流れが完全に剣崎を讃えるものだったので配信者として乗らざるを得なかった。なお、後の配信で両者にきちんと礼をしたことを報告している。


 この件のお礼として『あまみゃんチャンネル』のアドバイザーとなった。


 実はタイムアタックガチ勢配信者『ラベリオ・マークツー』の姪っ子。


 中学生時代はネトゲにドハマリしていた。高校に上がってからネトゲのダンジョン攻略みたいなことを探索者に夢見ていたが、ネトゲと違って顔を合わせての人間関係が死ぬほど面倒くさくてソロに(ネトゲは男アバターを使っていた)。ついでに(高二の春に)小金稼ぎのために配信者も始めたら、なんかバズって人気になって今に到る。人避け、というか厄介ファンから身を守るためにギルド『紅空』に高二の冬に加入した(あとギルマスが熱烈なオファーを送ってきた影響。ただしこれによって男との出会いがなくなった)。


 通っていた学校は探索者の専門学校で、調べればすぐに分かってしまう……というか知り合いがすぐバラしたので配信者としても本名で活動することになった。(一応最初は「みりん」などと名乗っていた)


 ブロックメイト(経口栄養調整食品。この世界のカ○リーメイト的なやつ)を常食している。たびたび視聴者から心配されている。気合いを入れるときはエナジードリンクを飲む。ネトゲ中毒時代の名残。



◆◆ラベリオ・マークツー

 本編には名前だけ登場。

 数々の最速記録を持つタイムアタック狂いのダンジョン配信者。登録者数400万人を誇る超大物。

 最上級ダンジョンにもソロで挑めるトンデモ人間。たぶん五本の指に入るレベルの強者。

 実はミーシャの叔父(ミーシャの父の弟)。

 十九話時点で『騎士王の居城』でTA練習していた(ミーシャ談)。



◆◆めろにゃん

 掲示板に名前だけ登場。

 エロ系ダンジョン配信者。登録者17万人。なお、チャンネル登録しないで見ている人もそれなりに多い模様。



◆◆紅蓮の剣士アレク

 掲示板に名前だけ登場。

 新人ダンジョン配信者。焔の魔剣がトレードマークの中二病。登録者47人。

 スレで紹介されてから冷やかしが増えた(あと女性ファンが増えた)。なお本人は現役男子高校生であり、夢見がちな言動に反して堅実な立ち回りをするのでそこそこ評価されていたり。

 実家が太いし育ちが良い。



◆◆レイジ

 掲示板とミーシャの台詞にちらっと登場。

 中二病を忘れない魔法使いのダンジョン配信者。登録者数150万人の大物。

 尊大な態度と数々のオリジナル魔法(実用性皆無で派手+超火力のロマン)によって人気を集めている。上級ダンジョンにもソロで挑める強者。

 十九話時点で指定禁域『黄昏の妖精郷』の調査のための護衛をしていた(ミーシャ談)。



◆◆暴食のバリマス

 掲示板に名前だけ登場。

 新人ダンジョン配信者。登録者172人。

 ダンジョン飯を作る配信をしている。モンスターの素材を使った飯がめっちゃ不味そうと評判(?)。



◆◆ダンジョン探偵マルカ&メルカ

 掲示板に名前だけ登場。

 新人ダンジョン配信者グループ。登録者385人。

 マルカは天然(視聴者曰く)。

 百合営業がぎこちない。



◆◆治療師シャデリアのダンジョン配信

 掲示板に名前だけ登場。

 新人ダンジョン配信者。登録者118人。

 回復系のスキルしかないのにダンジョンに潜っている人。辻ヒールしてる。



◆◆ギルド『漆黒剣士団』チャンネル

 掲示板に名前だけ登場。

 新人ダンジョン配信者。登録者96人。

 視聴者曰く、十年後に黒歴史になってそうな会話をしている。



◆◆コロン・ヘヴンス

 掲示板に名前だけ登場。

 永遠に新人ダンジョン配信者を名乗り続ける人。登録者58万人。



◆その他

◆◆剣崎 竜之介(けんざき りゅうのすけ)

 転生者。悠斗たちより前に転生した、チート持ちの元クラスメイト。この世界での活動は悠斗たちより一週間ほど早い。茶髪。


 千夏と同じくクラスカーストのトップ層。正義感溢れるイケメン。だが微妙に自己中なところが見え隠れしている……というかはたから見て判断基準がわかりづらく、その時の心情でブレまくる。


 千夏に思いを寄せていたが、一度フラれている(高一の春)。千夏には「クラスでの自分の地位を固めるため」だと思われていた。


 願いは「困っている人を助けられる力」。

 貰ったチートは「持ち主を劇的に強化し、何でも切れてしまう聖剣」。聖剣カリバーンと本人は呼んでいるが、正式名称は「聖属性極剣ホワイトエレメント・カテゴリⅠカリバーンver6.5012b」。


 転生した場所はアラヤ王国。

 古の勇者物語と、自身のディレス皇国の血を引く歴史から勇者召喚に憧れていた姫様と、異世界に興味津々だった魔法使いによって召喚された……ようなタイミングで転生してしまったがために、彼女たちと一緒に勇者物語を我が身で作っていくことになった。本人の困っている人を助けたいという気質からそれなりに様になっている。……ように見えなくもない。


 パーティーメンバーは全員女性。アラヤ王国の姫様、姫様の親友の魔法使い(貴族)、姫様の護衛の騎士(貴族)、旅先で仲間になった忍者(暗殺者)。全員から好意を向けられているが気付いていない。

 十九話で『愚者の墓場』に一人で潜っていたのは、他のメンバーが別の用事があったから。ちなみに護衛騎士の人がミーシャのファンで、名前は「ルーチア・ミト・ヘイシア」。



◆◆渡部 悟(わたべ さとる)

 名前だけちょろっと出てきた人。

 修学旅行のバス決めで、悠斗と一緒に勝手に先生のすぐ後ろの席にされた男子。

 転生の順番は一番最初だった。



◆◆ドロレス・バルレート

 ミーシャがパシリにしている友人(二十九話、三十二話で車の運転をしていた人)。藍色の髪に眼鏡の長身女性。本編ではまだ名前すら出ていない。



◆◆ハルシオン・レッドフォード

 シャルのご主人様。シャルを創った偉大な魔法使いであり、五百年前の勇者パーティーの一人であり、三百年前に神造のダンジョンをこの世に生まれるようにした原因。数々の所業(現代魔族が出現するシステムを構築したことは一般に知られていないが、これも含まれる)により、一部では魔王と呼ばれている。



◆◆ユイメリア・ヴィンクス

 転生者。前世の名前はあまみやふゆ

 白銀の長髪に金の瞳の(黙っていれば)作り物めいた美少女。白いドレスに白い手袋、白いティアラ……と(趣味丸出しの)真っ白構成。胸はデカい。転生前にキャラメイクした。


 シャルが対等な契約を結んだ初めての相手。シャルとの間に魔力パスがあるので思念で会話ができる(ただしいつでもどこでもというわけではない)。


 前世は千夏の姉で、歳は悠斗や千夏の三つ上だった。

 悠斗や千夏の視点では、二年前に死んでいる。


 千夏からは「悠斗の想い人」、悠斗からは「相棒、親友」であり「レズ」だと思われていた(悠斗の認識は間違っていない)。


 不特定多数からの愛に溺れる母親を嫌悪し、(もしかしたら種違いの)妹である千夏がどんどん母親に似た見た目と性格になっていくのが嫌になって、外に光を求めてしまった。悠斗(ヤト)は相棒――半身のように感じていた。……彼女にとっての救いであり、傷を舐め合う相手でもあった。


 冬姫は父親似の黒髪だった。



◆◆異世界の勇者

 本編で少しだけ話題に出た人。本名、ずみはる

 およそ六百年前(神造ダンジョンが出現する三百年前)の勇者。異世界(日本)から喚び出した最後の勇者であり、魔王討伐後に聖剣やら諸々の道具を異世界(日本)に持ち帰ってしまった大罪人、とされている。


 ついでに彼女を召喚した国であるディレス皇国を滅ぼし、異世界に関わる技術を完全に失う原因にもなったので、彼女の名前は忌むべきものとして口にされなくなった。現代になっても、公的な場所では名を呼ばれない。なお、ネットでは「名前を呼んではいけないあの人」扱い。



◆◆最後の勇者

 本名、ジークハルト・ランセル。

 五百年前、最後の魔王(正確には魔王軍残党を率いていた将軍)と戦った勇者の青年。

 聖剣は百年前(現代から見たら六百年前)に異世界の勇者が持ち帰ってしまったので、妖精剣を愛用していた。



◆◆神様

 かみさま。

 人間を転生させたり観察したりするお仕事をしている。

 細かい数字の調整が苦手。

 悠斗たち約四十人を転生させる際、前半の約二十人で『容量』を使い切ったのはノリと勢いのせい。仕方ないので他の神々から融資してもらった(なお負債を払うのは転生者たちの模様)。

 実は二代目。前任は六百年前(異世界時間基準)に異世界の勇者によって殺されている。



◆◆天使

 てんし。

 神様のパシリ。

 悠斗と千夏に最初の説明をしてくれた人。

 たぶん神様よりは人間に寄り添って考えてくれる。





――――――


 ここまでお読み戴きありがとうございます。


 申し訳ありませんが、第二章は書き溜めができてから投稿する予定です。


 フォロー、ハート、星など戴けると狂喜乱舞します。やる気に繋がりますので、よろしければ……。


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異世界に転生したら美少女と一緒に配信者として登録者百万人を目指すハメになった話 水代ひまり @nekomakone

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