第12回 芸能記者は美男美女ばかり?~ネタのための枕はあるのか~

毎日更新中のパパラッチ小説で、芸能班のカメラマン面接を受けに来た主人公と女社長が、こんなやりとりをします。

(このページです↓)

https://kakuyomu.jp/works/16817330667813140300/episodes/16817330667814020661


「多分、あなたは合格ね」

「なぜですか?」

「イケメンだから」


容姿がいいから合格。

ルッキズムが議論される昨今では、怒られそうな表現です(苦笑)。


容姿で採用されたかどうかはさておき、実際に芸能記者は男女ともに容姿がいい人ばかりでした。

もちろん、例外はありますけども(私のように)。


スクープはタレコミもありますが、それを待ってばかりではいられません。

ということは、自分からネタを探さないといけない。


そのためには、著名人が集まる店に通ったり、著名人の情報を持っている人と仲よくなって、話を聞きだす必要があります。

そのときに、容姿がよいほうが有利に働くことがあります。


話術も大切です。

よくネタを取ってくるエースは、容姿がよく話術も巧みな、ハイブリッドな方々でした。


小説に出てくるエース記者は、私の憧れも投影しています。

正直、私はネタをとるのが下手でした。


ネタのために枕をしている人もいました。

私も、とある著名人に誘われたことがあり、断ったことがあります。

編集者にそれを伝えると、「寝ればいいのに」と言われたのが衝撃で、今でも忘れられません。


「この業界には長くいられないな」と思った要因でもあります。

イケメンの男性記者は、結構それでネタをとっているようでした。


2年半ほど芸能記者として専属で動きました。

華やかな世界で、貴重な経験もたくさんさせていただきました。

感謝していますが、私には合わなかった。


芸能記者のことをボロクソ言う著名人もいますし、狙われる側に恨まれるのは当然かと思います。

それでも、スクープを取ってくる方々のことを私は尊敬しています。

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