第11回 芸能事務所の黒服に囲まれて恐怖したこと
ご無沙汰しております。フリーランスとしてはありがたいことに、仕事に忙殺されておりました。
現在、芸能記者だったころの経験をふんだんに盛り込んだ小説をカクヨムにアップしております。
その関係で、しばらくはそれに連動した裏話・過去話をご紹介していこうと思います。
小説のプロローグで、主人公が芸能事務所の黒服たちに囲まれるシーンがあります。
あれは、私の体験談です。
それは、ホ●プ●のタレントさんの結婚式の会場でのことでした。
強面の黒スーツの男性が数名、近づいてきているな、とは思ったのですが……。
はっきりと認識した時には、時すでに遅し。
5名ほどに囲まれていました。
見回すと、バディのカメラマンさんは既に姿を消していました。
逃げ足早っ! 声をかけてくれてもいいのに!
……と、恨み言を言いたいところですが、フリーの世界は自己責任なのです。
特にスクープは写真が命。
カメラマンのカメラを取り上げられるわけにはいきません。
黒服の方々に、「どこの記者だ?」「名刺を出して」と迫られます。
でも、依頼先を明かすわけにはいきません。私のミスで編集部に迷惑をかけてしまいます。
それに、編集部の名前を出したとしても、編集部は守ってくれないでしょう。
そのためのフリーランスです。
そんな記者は知らないと見捨てられ、二度と仕事が来なくなるはずです。
黒服の方々はプロレスラーのような体格の方もいて、迫力があって、本当に怖い。
ただし、言葉遣いは荒くないし、掴まれたりもしません。
おそらく、手を出してはいけないのでしょうね。
名刺を出せとは言われましたが、勝手にカバンを開けられることはありませんでした。
「こっちも仕事なんだから」「時間を取らせるな」
と散々言われましたが、先に先方が諦めて、2時間ほどで解放されました。
ほっ。
後日、カメラマンさんは「2時間でよかったな。半日以上部屋から出してもらえなかったことがあるよ」と言っていました。
恐ろしい!
(これも時代でしょうか。今はこんなことないでしょうけども。たぶん)
近づかないと、誰がなにをしているのか、なにをしゃべっているのかわかりません。
でも、近づきすぎると、こうして相手にバレてしまうわけです。
こういう失敗を経験して、潜入や張り込みでの距離感を掴んでいくのですね。
★★★プチ宣伝★★★
芸能記者時代の経験モリモリの小説はコチラ↓
https://kakuyomu.jp/works/16817330667813140300
『パパラッチ!~優しいカメラマンとエース記者 秘密はすべて暴きます~』
毎日更新。1月上旬に完結します。
よろしければ読んでやってください<(_ _)>
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