生きていると、こういうことってあると思うのです。突然異世界に行ったりもしないし、魔法もない。だけど、日常の中にはいつでも小さな事件があって、そのとき、ひとのこころは少し、動く。日常に潜む小さな棘。棘がささったとき、どう感じるのだろう?どう行動するのだろう?切なく哀しく、でも、応援したくなるような、そんなお話でした。
これは偶然のすれ違いなんだろうか?それとも必然…?大人の恋は、単純ではないから。思惑や想いは交差し、引っ張られてしまうこともある。好きだから。好きなのに…。先の見えない迷子たちの想いを綴った物語りに触れてみませんか?しっとりゆっくり噛み締めながら読みたいお話です。お勧め!
あぁ、なんてリアル。きっと、今日もどこかの誰かが同じ思いをしているのだろう。目に浮かぶような情景と思い出。それが読み手の胸をしめつける。これから、どうするのか──。読み終えたあと、考えずにはいられない。