　ミントが好きだ。

　サクマドロップで皆が嫌がる薄荷味も好きだし、ミントチョコも好きだ。

　アイスクリームでチョコミントがあると結構な確率でそれを選ぶ。

　カクテルでも一番好きなのはグラスホッパーだ。

　だから、家でもよくミントを育てていた。

　ミントというのは種類はたくさんあるが、その繁殖力からネット上では竹と並んで生物兵器扱いをされている（注）。

　さきほど「よく」「育てていた」と書いたのは、私はミントを枯らしたことが数度あるからだ。

　ベランダで栽培していた頃は売るほど茂ったものだが、転居してからしっかりと根づいた試しがない。

　しまいには栽培をあきらめてしまった。

　ただ、ミントというのは案外使い道がない。

　いくら好きだからと言ってもひたすらミントの生葉をかじり続けても仕方がない。ビリヤニに散らそうにも、毎日毎日ビリヤニを炊いているわけでもない。

　売るほどできたときも結局ミントティーにして飲んだ。

　私の中でミントティーといえば、北アフリカの甘ったるいお茶である。

　ミントだけを煮出しているわけではなく、緑茶の茶葉が使われている。

　私も本場で飲んだわけではなく、カルティエ・ラタンだかの北アフリカ系の料理店で飲んだくらいだ。

　このガンパウダー、今でこそネットで手軽に見つけられるが、それでもそこそこする。

　それはマリアージュフレールでマルコポーロ買うよりはるかに安いが、茶の質と元の値が違いすぎるだろう。

　貧乏性の私はどうにも手が伸びない。

　昔は人にもらって持て余していた緑茶とミントをブレンドして淹れていたし、今でも同じことをするだろう。

　ミントティー好きの方がいらしたら、手軽に作れる本格ミントティーのこつを教えて欲しい。

注：ここのコメント欄で松下真奈氏に教えていただいた。ちなみに、まだ地植えの誘惑には耐えている。

「ベルギービール：香草漬けの犬」

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