第2章 少女指揮官とぐーたら参謀

第2章 主な登場人物

第2章 主な登場人物


※階級・年齢は帝国暦384年当初のもの。


==〖帝国〗 =======

【帝都 コナリイ陣営】


◆コナリイ=オーラム

帝国宰相・ネムグラン元帥の娘。

東都は東征軍のオーナー・アルイル上級大将の妹。

父の威光により11歳にて帝国准将の地位にある。

年齢の割に小柄かつ華奢きゃしゃ

父に似ず(良かった)淡い金色の髪と水色の大きな瞳、白い肌を持つ美少女。


◆ファーディア=モイル

コナリイの傅役もりやくであり、帝国陸軍中佐の23歳。

漆黒の髪を七三に分け(整髪油で七の髪を側頭部へ流している)、縁なし眼鏡をかけた伊達男。

兵馬の進退において采配を振るわせては、コナリイ陣営随一。

落ち着き払っており、喜怒哀楽の表情に乏しい。

彼が着座瞑目めいもくすると、周囲の空気までじゃくとするほどである。


◆イアン=ダーモット

剣の腕は一流の帝国陸軍少佐。

コナリイのイタズラ被害者1号。

やや垂れ目ながら、整った面差しの26歳。

イケメン剣豪ながら、何につけても間が悪く、コナリイに振り回される――残念なハンサム。




【コナリイ麾下・レイス一党】

◆セラ=レイス 

甘味と昼寝が何よりも好きな帝国陸軍中佐。

紅毛にあおい眼、長身が特徴の27歳。

物事の本質を見抜く怜悧れいりな眼を持つ屈指の作戦立案家だが、その気質は基本的に怠惰。

ヴァナヘイム戦役最終盤にさしかかり、帝国宰相命令によって部下たちと共に帝都はコナリイ陣営に栄転。


◆キイルタ=トラフ

レイス家に代々仕えてきたトラフ家の息女。

灰色の瞳、蒼みがかった黒髪が美しい帝国陸軍中尉。

帝国東征軍参謀部・レイス隊女性副長。

レイスの腹心。

彼への想いは、隠しおおせているつもりの25歳。

長い(重い)片思い…。


◆アシイン=ゴウラ

帝国陸軍少尉。

帝国東征軍参謀部・レイス隊の先任少尉。

巨漢、厚い胸板、太い腕。

快活な性格ながら、暑苦しい。


◆アレン=カムハル

帝国陸軍少尉。

レイス隊の将校。

喜怒哀楽に欠け、猫背と左目にかかった前髪は、やや神経質そうな印象を与える。

根暗だけど、実務の腕は隊内一かも。

バイオリンをはじめ弦楽器をそつなくこなす。


◆ニアム=レクレナ

帝国陸軍少尉。

帝国東征軍参謀部・レイス隊の若輩ポンコツ将校。

蜂蜜色のボブヘアが躍動的。

天然(仕事)と積極性(恋愛?)のハイブリッドな乙女。



【東都 アルイル陣営】


◆アルイル=オーラム

帝国陸軍上級大将。

帝国宰相の嫡男(ネムグランの正妻・クリーナの連れ子)にして東岸領の総統。

東征軍のオーナー。

肥満体で醜怪な容貌から、「歩くラード」・「脂身」・「肉塊」など陰口が絶えない。

無類の女好きな33歳。


◆ターン=ブリクリウ

帝国陸軍大将。

アルイルの傅役。

瘦身長躯にして狐のような容貌の68歳。

ポマードで撫で上げた黒髪、黒い外套・黒い軍靴から、レイスが付けたあだ名は「黒狐」。

帝国東岸領にて絶大な権力を有する。





【予 告】

次回、「初顔合わせ 上」お楽しみに。


皆様、お待たせしました。

第1部で活躍したセラ=レイスぐーたら参謀の再登場です。


コナリイとレイス、新主従の初顔合わせを描きます。



レイスは潮風に紅髪を揺らしたまま、船尾の甲板で横になっていた。


そのあおい瞳は、波間に残る白い筋――その行方を飽きることなく眺めている。


宰相閣下のご令嬢になど、レイスはさしたる期待も抱いていなかった。

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