主人公は父親とのトラブルで少し性格が曲がり、斜に構えた雰囲気があります。冒頭で既に停学処分になっていたこともわかりますが、そのひねた視点がまずこの物語の魅力になると思います。地の文もヒロインとの会話も面白く、どんどん読み進めたくなってしまいます。
ヒロインの双子も当然魅力的です!
我が道を行き人生を楽しむ代わり、一人でいることが多いユキ。
他人の期待に応えるような振る舞いをすることで、少し窮屈に感じながらも、友達の多いミキ。
対局にいる双子姉妹が、ひねくれ者の主人公と触れ合うことで変化し、それぞれの新しい道を見つけていく様に、惹かれるものがありました。
また、作中に散りばめられた伏線が上手く回収されていくのも痛快でした。
主人公とヒロインたちとの交流で、双方共に変化し、成長していくのも、ただのラブコメでは終わらない面白さを見せつけてくれたと思います。
素晴らしい物語でした!