婚約破棄されて娼館に送られたら待っていたのは殺し屋な幼馴染の溺愛でした

ちーずけーき

第1話「婚約破棄&娼館送り」



私はレイシア・ブルモンド

ブルモンド公爵家のごく平凡な令嬢です

転生者でもあるけれど、前世は...‥申し上げにくいですが、悪女でした...‥‥

転生した時には金髪のストレートな長い髪に碧眼、まつ毛まで美しいと感じる程の美女に転生したなぁと思いましたが、周りの方も皆貴族だと当たり前と言うので特別ではないそうです

でも、少し不満が有るとすれば...‥‥‥‥



「レイシアッ!貴様のような地味な女はいらない!!しかも、だ、クロエを虐め、虐待した!!これによってレイシアを婚約破棄し、娼館送りにする!!!」



私のバカな婚約者、第二王子殿下が言い張ります

私を見る周りの視線は嘲笑い、など不快のものばかりです

以前の私だったら怒り狂ってますが、改心すると決めたので我慢していますわ

貴族は、醜い

前世でも、殺される直前になってようやく気づいた

もう、疲れた

全てを投げ出しにしたい



「分かりました、ですが私はクロエ様には何もしていません。では、御機嫌よう皆様」



私は精一杯の笑顔を受けべて優雅に会場を出ていった

残されたのは、ゲラゲラと品の無い笑い方をする元婚約者と浮気女、その取り巻き達

馬車に乗せられ窓の外を見る

美しい鳥籠のような宮殿、見るだけで気色悪い貴族

考えるだけで、悍ましい

花街に着くと馬車はある娼館で止まった

周りの娼館と比べると清潔な作りで、貴族の別荘の様な娼館だった

中に入ると一人のメイドが迎えてくれた



「レイシア・ブルモンド様ですね、オーナーがお呼びです」



メイドは私を案内しながら色々な情報を教えてくれた

奥の部屋でメイドは止まり、ノックした



「オーナー、レイシア様を呼んできました」



「入れろ」



待っていたのは、銀髪に銀眼の美男子――私の幼馴染、オリヴァー・アールノドだった

最後に会ったのは10の時、私より3つ上だから今は18歳ね

随分と成長したものね

それより何故オリヴァーがココに居るのかしら?

もしかして慰めに来たり...‥‥若い子って精力盛んね

オリヴァーは私を見るなり蕩けた笑みを浮かべ抱きついてきた



「レイ、ようやく君に会えたよ...‥‥俺がこの5年間どれだけ寂しかったと思う?そうだ、結婚しよーれ「嫌です」えっ!?ひど「酷くありません」」



たまにオリヴァーは唐突な事を言うことがあるのよね

もう慣れたけど、小さい頃は血塗れで抱きついてきたこともあったわ

オリヴァーを引き離しながらソファに座り要件を聞き出す

オリヴァーは大公という身分を持ちながら裏ギルドNo.1の暗殺者でもある

かなりの危険人物なのである



「オリヴァー、貴方何でココに居るの?」



「えっ、俺がオーナーだからだよ?もしかして居ちゃダメだった?」



「いや、そういう事ではないんだけど.‥‥‥‥‥‥」



危険人物、なのだか幼い頃から一緒にいる私にはやけに懐いてしまったのである

一時期トイレまで一緒について行くと言ったほどだわ


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

婚約破棄されて娼館に送られたら待っていたのは殺し屋な幼馴染の溺愛でした ちーずけーき @04110411

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ