家族で夕食
リビングでの一悶着が過ぎた後、侑香さんは夕食の準備をすると言ったが、今日は父さんがやると言って引き止めた。
その代わりに俺が呼ばれたので父さんの後をついてキッチンに向かう。とは言ってもこの家はオープンキッチンのなのでリビングのすぐ隣だし……何かサプライズするにも侑香さんのいる所から丸見えだし……
しかしそんな心配は父さんの一言で、一瞬のうちに吹き飛んだ。
「今日から一緒に住むんだ。最初くらいはちゃんともてなさないとな!」
そう言って張り切る父さんは、冷蔵庫から木の箱を取り出す。
「さぁ、今日から2人の新しい家族がきてくれたから、今日はその歓迎ということですき焼きを用意したぞ!!
みんなも今日は遠慮なく食べてくれ!」
そう言って見せてくれた木箱の中には、綺麗なサシの入った和牛だった。
2人に見せた後、肉は一旦冷蔵庫に入れて冷やしておき、その間に鍋として使うタレや野菜などを用意する。野菜は食べやすいようにカットしてお皿に盛っておく。
「父さんよくそんなにいい肉を買えたね」
「まぁな。知り合いが精肉店やってて、そのツテで安く購入できたんだ。」
野菜の準備ができたところで、テーブルにすき焼きの鍋とカセットコンロを設置する。
そして、全員が食卓に集まったところで、父が口を開く。
「今日から新しく家族になる2人を歓迎して、乾杯!!」
「「乾杯!!」」
新しい家族4人の、はじめての夕食が今開かれた。
俺の義妹は魔王様!! 柚子レモン @yuruha_729721
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。俺の義妹は魔王様!!の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます