あとがき
ここまでお読みくださいまして、まことにありがとうございます。
全150話と「ANOTHER STORY」2話で、『夏の一日』は完結しました。
現実の世界では、あのとてつもなく暑かった夏をはさんで5か月の時間が経過していますが、物語のなかでは、午前中に物語が始まってようやく日付が変わったところです。
この物語は、2016年に、同人誌即売イベント「本の
「本の杜」は文章系の同人誌が中心の即売会でした。
規模は大きくありませんでしたが、その規模の小ささも活かして、参加者どうしの交流が盛んなイベントでした。会場内には休憩スペースが広く取ってあり、お茶やお菓子をいただきながら買った本を読むことができて、サークル参加者も一般参加者もいっしょにお話しすることができました。一般参加者も長い時間滞在される方が多かったと思います。
それだけに、新型コロナウイルス感染症の流行で「いっしょに飲食するのはダメ」、「話をするのもダメ」、「滞在時間が長いのもダメ」となるとその存在の根本をすべて否定されたようなもので、「本の杜」は開催できなくなってしまいました。
今回は、その物語を手直しして掲載しましたが、あらすじや構成は変わっていません。
誤字や思い違い・ケアレスミスによる誤記は気がついたかぎり直しました。
作者もまちがって書いているところがあるという……って、ダメじゃん!
……というところを、見つけたかぎりで直しました。
また、補筆したところもあります。
とくに、第137話以後の
ところで、同人誌として刊行したこの物語を読んでくださった方から、複数、いただいた感想。
「
……。
まあ、残りますわねぇ。
あれだけ悪目立ちしてれば。(汗)
バブル期に、バブルに乗って事業が拡大したのを自分の才覚のおかげだと勘違いして、バブル崩壊後に不本意な老後を迎えなければならなかったひとです。しかも、自分が成功したのは才覚のおかげだと思っているので、「関ヶ原の戦いは1600年」を知っていることにやたらとこだわりたがる。
でも、その佳之助氏が絶好調だったバブルの時代、村には大きすぎるリゾートホテルができ、毎晩花火が打ち上げられていた、とか、佳之助氏の「造船所」(小型船舶整備工場)のギラギラする照明灯の明かりとともに、懐かしく感じる光景もあります。
そんなことを思い出しながらファイルを繰っていると(PCのファイルも「繰る」というのかどうかよくわかりませんが)、同人誌版のあとがきが出て来ました。あの夏の思い出の一部分として、附録としてここにも掲載しておこうと思います。
この『夏の一日』をもって、『夜風』、『しあわせな誕生日』、『夏の一日』と続いた『荒磯の姫君』関連作の掲載はしばらくお休みになります。
現在、新作を書く時間が十分に取れないという状況があります。いまのところ、このシリーズでは、来年の夏ごろに、中篇を一篇、掲載できれば、と思っています。
そのときはまたよろしくお願いします。
■コレクション 『荒磯の姫君』シリーズ
https://kakuyomu.jp/users/r_kiyose/collections/16816927862990194745
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