THE DREAM

夢をこえて

人は夢を見る

そういう風にできている

ただ偏りのない夢は存在しない

だから人の見る夢には

必ず穴がある

彼はその穴を突く

“叶いっこない”と、その根拠を添えて

そしてそれは正しいのだ

そして君は夢を諦める　夢を見るのをやめる

そして、君は夢のない世界を生きる

“世界とはこういう風にできている”

という現実に対して何もする気がないのなら

文句を言う資格はない、ということもわかって

君は客観的事実をただただ述べるだけの

ただ破綻を避け辻褄合わせをするだけの

何も生み出さない存在に成り果てる

夢がないから

しかし夢を見るのもそれはそれで問題だ

偏りのない夢は存在しないため、

夢が叶うことは破綻への道である

よって君の計画はいつか破綻する

結局、夢が叶っても叶わなくても

現実を生きようと生きまいと

どちらにせよ救いはない

でも、何だろう

自分で言っててなんだけど

たぶん俺は間違ってはいないんだろうけど

なんか我ながらもやもやする

例えば俺は、幸せになりたいと思う

恋人といて友達といて仲間と音楽をして

それなりのお金を稼いで穏やかな生活をしたい

じゃそれでいいじゃない

それが自分の意見なら

そうして無理なことは諦めて限界が来たらやめて

叶った夢もいつか終わるかもしれないが

でも、僕らは子供から大人になっていく中で

誰もができることだけをしてやりたかったことのいくつかを諦めて

そうやって割り切って人生を闘っていくのだぜ

で、それでいいじゃないか

真に欲しかったものは誰も手に入れられない

でもだからこそ“いつの日か”と闘い続けられるし

そのために、それを元に絶えず夢は生まれる

もしも君が“本当に夢見た夢は叶わない”と

腐ったり、無気力に陥ったり

どうせこんなもん、と“達観”してしまったら

君は世界から排除されてしまう

彼はあくまでも現実に対応するだけだ

未来に対して何かをもたらそうとは思ってない

自分にとっての将来のヴィジョンがわかってない

もしも、それが“奪われた”のだとしたら

どうか君は奪われないで

そういつか夢は消えてしまうかもしれないが

どうか“人間“を　諦めないで